
豊田通商は持続可能な事業活動を推進しております。持続可能性の基準として生物多様性の保全を重視します。
事業サイト周辺における絶滅危惧種の生息状況や保護区域特定情報を把握するなど事業が与える影響の把握に努め、生態系への負の影響が有る場合は、その影響を相殺する対策を講じます。
豊田通商グループは、生物多様性を含む自然資本が企業活動継続の前提であると考えており、既存事業における原材料調達から製造、販売に至る事業活動全体に加え、新規投融資案件においても、豊かな自然の恵みに依存し、同時に影響を与えていることを認識しています。当社グループは、「リーディングサーキュラーエコノミープロバイダー」をありたい姿とし、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブを統合的に推進するため、2025年には「豊田通商グループ環境方針」を改訂しました。本方針に基づき、環境課題の解決に努めることで、持続可能な社会の実現に貢献します。
カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの統合的推進において、ネイチャーポジティブの側面では、新規および既存事業のリスク評価の実施、ミティゲーション・ヒエラルキーの考え方に沿った適切な対応、トレーサビリティの確保を図ることで、昆明・モントリオール生物多様性枠組みに整合した生物多様性保全と事業活動を両立し、ネイチャーポジティブの実現に貢献することを目指しています。
当社グループは、TNFDの理念に賛同し、2023年からTNFDの議論をサポートするステークホルダーの集合体であるTNFDフォーラムに参画しています。ネイチャーポジティブ実現に向けた取り組みの一環として、次の通り、TNFD提言v1.0に基づく情報開示を行います。
本開示においては、財務マテリアリティ(環境・自然資本が事業活動に与えるインパクト)とインパクト・マテリアリティ(事業活動が環境・自然資本に与えるインパクト)の2つの側面を考慮する、ダブルマテリアリティ・アプローチを採用しています。
当社グループの開示のスコープとして、当社グループの代表40事業を対象に直接操業およびバリューチェーン上流側における自然への依存・インパクト評価を行い、主要拠点(自然への依存・インパクトが比較的少ないと考えられる事務所機能を除く)周辺の生物多様性上の重要性評価を実施しました。さらに、自然への依存・インパクトの評価結果および売上規模等を考慮して重点7事業を選定したうえで、直接操業領域の工場や発電所・倉庫・店舗等の主要拠点を対象にLEAPアプローチに沿った自然関連課題(依存・インパクト・リスク・機会)の評価・分析を行いました。
加えてバリューチェーンも含めたより広範な分析を行うべく、重点7事業のうち、バリューチェーン上流(造成工程を含む)において自然への依存・インパクトが大きいと評価した最重点3事業を対象に、シナリオ分析および財務インパクトの算定を行いました。
自然関連課題の分析にあたっては、重点7事業の直接操業主要拠点を対象に複数のTNFD推奨ツール(IBAT※1、Aqueduct※2、GFW※3)を用いて各拠点周辺の自然状態を把握しました。バリューチェーン上の分析にあたっては、穀物集荷・物流事業について主要事業国であるブラジル国内の自然状態や土地利用の変化を詳細に把握するために、MapBiomas Brazil※4およびブラジル政府の定める環境保全上の優先地域データを使用し、GIS※5を用いて取引農園が所在する市町村の自然状態を把握しました。
また、LEAPアプローチにより特定した各事業のリスクとなり得る要因(依存・インパクト)と拠点周辺の自然状態の評価を掛け合わせ、周辺の自然環境を踏まえ留意すべき地域・拠点を特定しました。
当社グループは、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブを統合的に推進し、環境課題の解決に努め、持続可能な社会の実現を目指しています。
気候変動と自然資本は相互に影響し合う関係にあることから、本TNFD提言に基づく情報開示においては、TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures:気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づく気候関連の開示との整合性を重視しています。具体的には、気候変動における1.5℃シナリオおよび4℃シナリオに対応したシナリオを設定して分析を実施するなど、両枠組みの一貫性を意識した開示を行っています。
今後も、気候と自然の相互関係を踏まえ、TCFDおよびTNFDの統合的かつ一貫した開示の高度化に継続的に取り組んでいきます。
本開示においては、検討対象期間について、短期を2027年度、中期を2030年度、長期を2050年度として時間軸を設定しています。
当社グループは、事業活動を通じ、社会課題の解決に取り組んでいます。事業を開始する際の環境影響評価の実施、地域住民との対話、操業開始後の定期的な地域住民とのリレーションを行っています。
当社グループでは、社会的重要性の高まりを受け、2022年には従来制定されていた「サプライチェーンCSR行動指針」の名称を「サプライチェーン・サステナビリティ行動指針」に改めました。また、2025年7月に「豊田通商グループ人権方針」および「サプライチェーン・サステナビリティ行動指針」を改定し、人権や環境に関する当社グループの考え方をより明確にするものとしました。改定とともに、豊田通商および国内・海外連結子会社のサプライヤー約6,000社へ改めて周知し、実践への働きかけを行いました。
当社グループの取締役会は、取締役10名(うち5名が社外取締役)で構成しており、経営上の重要事項について意思決定を行うとともに、取締役の業務執行を監督しています。取締役会における自然関連課題およびマテリアリティの進捗についての議論は、サステナビリティ推進委員会より取り組みの進捗・議論結果についての確認・報告(年1回)や投融資決定の審議(年数回)等で定期的に行われており、取締役会における監督を適切に実施しています。また、自然関連課題のほか、気候変動、人権、コンプライアンスなどのサステナビリティに関する重要課題についても、適宜取締役会に報告、監督しています。
当社グループの自然関連課題への対応を含むサステナビリティ経営の重要な推進組織として、委員長である社長、副社長、営業本部CEO、コーポレートの関連役員に加え、アドバイザーとして社外取締役4名、オブザーバーとして会長、副会長、常勤監査役で構成される「サステナビリティ推進委員会」を設置しています。サステナビリティ推進委員会では、サステナビリティに関する重要な方針を決定するとともに、社会動向の把握と当社の対応等について年に1回議論・決定しています。さらに、コーポレート部門の関係部署の責任者が集まるサステナビリティコーポ分科会を2カ月に1回開催し、各種課題の議論などを部長レベルで行い、迅速に対応を進めています。
また、自然関連課題に関する法令改正および新たな要求事項への対応状況については、年に1回、安全・環境会議で審議し、確認しています。その審議内容は、同会議の構成メンバーである各営業本部・グループ会社担当者を通じて、事業活動に反映しています。
具体的な監督の体制および状況は、「サステナビリティ推進体制」をご参照ください。
当社グループでは、世界中でビジネスを展開するに際し、国際基準に則った人権尊重はその基盤になるものと考え、国連「世界人権宣言」を含む国際人権章典、「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、人権を尊重します。先住民の権利では、先住民が生活する国・地域での事業活動において、先住民が保有する固有の文化・歴史を認識し、当該国・地域の法令や、「先住民の権利に関する国際連合宣言」等の国際規範に定められた先住民の権利への配慮を行います。
当社グループでは、社会的重要性の高まりを受け、「豊田通商グループ人権方針」に基づき、人権に関するリスク評価を行いました。評価結果から特定したリスクが高い分野について、アンケートや現地実査を実施するなど、リスク軽減に向けた人権デューデリジェンスを実施しています。また、サプライチェーン上の人権リスクに対しても、サプライチェーン向け人権デューデリジェンスを進めています。国際的指標・ツール等を活用して、連結子会社を対象とした取り組みと同様に、事業特性(業種)、所在拠点(国)、取り扱う商材の3点から人権リスクの分析を行い、リスクが高いと判断したサプライヤーへは質問票を通じた調査および必要に応じた実地監査等を行っていきます。さらに、サプライチェーン上のあらゆるステークホルダーや取引先、サプライヤー、地域住民、豊田通商および国内外連結子会社社員など全ステークホルダーを対象とした相談窓口を設けており、窓口を通じて人権・労務問題に関する相談・通報を受け付けています(グリーバンスメカニズム)。これらの取り組みを通じて、人権への負の影響を特定し、その防止・軽減を図るよう努めます。
当社グループは、「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」に賛同し、企業として生物多様性保全に対する責任を果たすべく、外部ステークホルダーとの協働を推進しています。具体的には、事業活動が行われる地域において地元行政と連携し、生態系への影響低減や自然環境の保全・再生に資するさまざまな取り組みを実施しています。さらに、J-GBF NP宣言にも参画し、ネイチャーポジティブの実現に向けた社会全体の取り組みに積極的に貢献しています。
当社グループは、世界約130国・地域において製造・流通・販売・運営等、多種多様な事業を展開しています。評価対象事業の選定に向けては、当社グループ保有事業・拠点と自然との接点を俯瞰的に把握するため、LEAPアプローチの「Scopingフェーズ」に取り組み、当社グループの代表40事業を対象に、「バリューチェーン上流側」および「直接操業」についてENCORE※6を用いて自然への依存・インパクトを把握しました(Phase1)。
ENCORE評価結果としては、質量安定化や浸食抑制※7、地表水、地下水等の生態系サービスへの依存が大きく、GHG排出や水使用、水質汚濁等のインパクトが大きい結果となりました。また、原材料採取のプロセスを持つバリューチェーン上流側の依存・インパクトが比較的大きいことが分かりました。そして、より詳細な把握を行うべく、本分析結果も踏まえ、評価事業を特定のうえ、LEAPアプローチに沿った詳細分析を行うこととしました。
| 本部・部門名 | 依存の上位3項目 | インパクトの上位3項目 | 各本部・部門の代表バリューチェーン※直接操業より上流側 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メタル+ | 気候変動対応 | 質量安定化と浸食抑制 | 地下水 | GHG排出 | 水使用 | 固形廃棄物 |
|
| 地表水 | |||||||
| 流量維持 | |||||||
| サーキュラーエコノミー | 気候変動対応 | 質量安定化と浸食抑制 | 地下水 | GHG排出 | 水使用 | 水質汚濁 |
|
| サプライチェーン | 地表水 | 地下水 | 質量安定化と浸食抑制 | GHG排出 | 水質汚濁 | 水使用 |
|
| モビリティ | 質量安定化と浸食抑制 | 地下水 | 地表水 | GHG排出 | 水使用 | 水質汚濁 |
|
| グリーンインフラ | 質量安定化と浸食抑制 | 気候変動対応 | 地下水 | GHG排出 | 水使用 | 水質汚濁 |
|
| デジタルソリューション | 地下水 | 地表水 | 気候変動対応 | GHG排出 | 水使用 | 水質汚濁 |
|
| ライフスタイル | 質量安定化と浸食抑制 | 洪水・暴風対策 | 地表水 | 水質汚濁 | GHG排出 | 土壌汚染 |
|
| アフリカ | 質量安定化と浸食抑制 | 地表水 | 地下水 | GHG排出 | 水使用 | 水質汚濁 |
|
| コーポレート | 質量安定化と浸食抑制 | 洪水・暴風対策 | 気候変動対応 | GHG排出 | 水使用 | 水質汚濁 |
|
当社グループは、世界各地で多種多様な事業を展開し、バリューチェーン全体にわたり幅広い自然との接点を有しています。こうした状況を踏まえ、自然への依存やインパクト、さらにそれらがビジネスに及ぼす影響の大きさを総合的に勘案し、優先的に評価・対応すべき重点評価事業を特定したうえで、取り組みを進めることが重要と考えています。
こうした考えに基づき、まずは直接操業を優先分析領域とし、LEAPアプローチに沿った評価・分析を実施しました。具体的には、代表40事業を対象に実施したENCOREによる評価・分析結果や売上規模等の観点を踏まえ、当社グループにとって優先的に評価・対応すべきと考えられる重点7事業を評価対象事業として選定しました。具体的な評価対象事業は、以下の通りです。これらの事業における直接操業拠点について、操業内容を精査のうえ、自然への依存・インパクト、リスク・機会を整理しました。(Phase2)


| 重点7事業 |
|---|
| 自動車向け薄板加工事業/ヨード採掘事業/物流事業/カーディーラー事業/風力発電事業/穀物集荷・物流事業/水素ステーション事業 |
そして、重点7事業のうち、バリューチェーン上流における自然への依存・インパクトが特に大きいと考えられる最重点3事業について、バリューチェーン上流(造成工程を含む)まで分析範囲を拡大して評価することとし、LEAPアプローチおよびTNFDのセクターガイダンスに則った評価を行いました。(Phase3)
| 最重点3事業 | 選定理由 |
|---|---|
| ヨード採掘事業の造成工程 | ヨードの採掘にあたっては、2,000~3,000mの深井戸掘削を行っており、造成工程における自然へのインパクトの大きさを評価することが重要であると考えられるため |
| 風力発電事業の造成工程 | 気候変動への緩和策として成立する事業である一方、自然豊かな場所に設置されるケースが多く、造成工程から操業時にかけて自然へ与えるインパクトの大きさを評価することが重要であると考えられるため |
| 穀物集荷・物流事業のバリューチェーン上流 | High Impact Commodityである大豆・トウモロコシを取り扱っており、供給サービスをはじめとする自然資本への依存の大きさを評価することが重要であると考えられるため |
最重点3事業を対象に、LEAPアプローチのEvaluateフェーズにおいて抽出したリスク・機会を基にシナリオ分析を実施し、将来におけるリスク・機会の評価を実施しました。シナリオ分析にあたっては、TNFDが推奨する「生態系サービスの劣化度合い」と「規制・政策・消費者志向等の統一性」の2軸を掛け合わせて形成される4つの象限のうち、気候と自然の相互関係を踏まえたリスクの把握および適切な対応策の検討につなげることを目的として、当社グループのTCFD開示との整合を考慮し、気候変動対応における1.5℃シナリオおよび4℃シナリオに対応する第1象限(シナリオ1)と第3象限(シナリオ3)について、2050年時点の具体的な世界観を想定して分析を行いました。分析は、各事業本部および関連会社の関係者が参加するワークショップ形式で行い、想定した世界観のもとで発生し得るリスク・機会について、その発生可能性と影響度を議論しました。



シナリオ分析の議論から特定した主要なリスクに対しては、SBTNが提唱するAR3Tフレームワークの考え方を基にし、対応策の検討を行いました。既に実施済みの対応策を確認したうえで、追加で実施することが有効と考えられる対応策を検討し、実現性を踏まえた精査を行いました。これらの対応策は、各事業の特性や地域の自然環境を踏まえたうえで具体的に設計しています。今後も継続的に見直し・改善を図り、持続可能な事業運営に貢献していきます。
以上の評価結果と対応策については、[2]自然への依存・インパクト、リスク・機会に整理しています。
なお、重点7事業のうち、自動車向け薄板加工事業、物流事業、カーディーラー事業、水素ステーション事業については、直接操業領域を対象とした評価結果と対応策を整理しています。
当社グループでは、アメリカ・オクラホマ州で消毒薬、X線造影剤等生活に欠かせないヨードの開発事業を運営しています。その中で、ヨードを採取する事業に対し、直接操業と造成工程を対象にシナリオ分析を含むLEAP分析を実施しました。
井戸が存在する地域はオクラホマ州の広大な土地の一角に位置しています。操業においては地下から汲み上げたかん水(地下水)に含まれるヨウ素を抽出しており、安定的なヨード採掘を行うためには土地の安定性が重要となります。また、造成時の井戸掘削は泥水を用いて実施し、真水層も通過することから、周辺環境への潜在的な影響を認識しています 。これらのリスクに対し、掘削工程においては防壁の設置等の適切な対応を講じており、さらに汲み上げたかん水については地下へ還元することで、周辺環境への影響の最小化を図っています。
自然への依存・インパクト・リスク・機会および対応策
ヨード採掘事業では、操業時および造成時において、以下の通り主な依存・インパクト※を認識しました。
| フェーズ | 主な依存 | 主なインパクト | 概要(自然と接点のある操業内容) |
|---|---|---|---|
| 操業時 | 淡水供給※1 水質浄化 |
資源使用 | ヨウ素を含有するかん水(地下水資源)の継続的な利用 |
| 大気浄化 | 気候変動 | 電気・燃料の使用による継続的なCO2排出 | |
| 大気浄化 | 汚染 | 燃焼炉の使用に伴う大気汚染物質の継続的な排出 | |
| — | 汚染 | 廃かん水の排水、化学物質の使用・保管、産業廃棄物の排出 | |
| 造成時 | 淡水供給 水質浄化 |
資源使用 | 掘削工程にて使用する泥水調整時の河川水・地下水の利用 |
| 大気浄化 | 汚染 気候変動 |
建設機械の稼働に伴う排気ガスの発生、CO2排出 | |
| — | 汚染 | 掘削工程における泥水への化学薬品の投入、掘削くず等の産業廃棄物の発生、ディーゼルタンクの設置・保管 |
ヨード採掘事業における依存・インパクト評価に基づき、直接操業および造成工程における自然へのリスク・機会を抽出し、対応策を整理しました。
リスク
| リスクカテゴリ | リスク概要 | 直接 操業 |
造成 工程 |
財務への影響 | シナリオ#1 (自然安定・協調シナリオ) |
シナリオ#3 (自然劣化・分断シナリオ) |
対応策 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 発生 時期 |
影響度 | 発生 時期 |
影響度 | |||||||
| 物理的リスク | 急性 | 造成工程におけるステークホルダー起因の表層地下水の水位低下・水質悪化 | ● |
|
短~長 | Ⅰ | 短~長 | Ⅰ |
|
|
| 慢性 | 気候変動の進行に起因する自然災害(山火事)の増加 | ● |
|
短~長 | Ⅱ | 短~長 | Ⅱ |
|
||
| 移行リスク | 政策 | 条例や基準変更等による取水層以外への還元水量の制限強化 | ● |
|
中~長 | Ⅰ | - | - |
|
|
| 法令等による造成工程時の規制強化【表層地下水、騒音、光害関連】 | ● |
|
中~長 | Ⅰ | - | - |
|
|||
| 法令や基準変更等による規制の強化【大気質関連】 | ● |
|
中~長 | Ⅰ | - | - |
|
|||
| 技術 | 自然への負荷が少ない技術への移行 | ● |
|
中~長 | Ⅲ | 中~長 | Ⅲ |
|
||
| 賠償責任 | 造成工程における表層地下水の水位低下・水質汚濁に伴う損害賠償 | ● |
|
短~長 | Ⅰ | 短~長 | Ⅰ |
|
||
評価の過程においては、不適切な自然管理による企業ブランドの低下、土壌汚染を原因とした訴訟、土地拡大による周辺環境・生態系への影響といったリスク項目についても検討を行いました。一方で、上述したリスクについては、シナリオ分析の結果、現時点ではリスクの影響が限定的であると判断したためリスク一覧表には含めていません。
機会
| 機会カテゴリ | 機会概要 | 直接 操業 |
造成 工程 |
財務への影響 | シナリオ#1 (自然安定・協調シナリオ) |
シナリオ#3 (自然劣化・分断シナリオ) |
|||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 企業の パフォーマンス |
持続可能性 パフォーマンス |
発生 時期 |
影響度 | 発生 時期 |
影響度 | ||||
| 製品とサービス | 自然資源の持続可能な利用 | ヨードリサイクル事業の拡大 | ● |
|
短~長 | Ⅱ~Ⅲ | 短~長 | Ⅱ~Ⅲ | |
| 資源効率 | 自然資源の持続可能な利用 | かん水からのヨード回収率を高めることによる資源利用効率の向上 | ● |
|
短~長 | Ⅰ | 短~長 | Ⅰ | |
| 自然資源の持続可能な利用 | GHG排出削減に向けた取組みとしての、プロパンガスから他エネルギー利用への転換 | ● |
|
短~長 | Ⅰ | 中~長 | Ⅰ | ||
| 市場 | ー |
市場における需要の増加
|
● |
|
短~長 | Ⅲ | 短~長 | Ⅲ | |
ヨード採掘事業では、原料として使用したかん水を地下へ還元することで、水源の量および質の維持を行っています。
地下水系のバランスに配慮した操業により、周辺の生態系や地域における水利用への影響を最小化し、自然資本の保全に努めています。
今後も水資源をはじめとする自然への影響を適切に管理しながら、操業を継続していきます。


リサイクルヨード事業は、ヨード需要家で発生する残留ヨードを回収・再利用することで、新規採掘に伴う地下水利用や環境負荷を抑制する取り組みです。
資源循環を通じて自然資本への依存およびインパクトを低減し、ネイチャーポジティブの実現に貢献することを目指しています。
今後も需要拡大が見込まれる医療分野や次世代技術分野において、環境価値と事業成長の両立を図る機会として、本事業を拡大していきます。


周辺の自然環境を踏まえ留意すべき拠点
アメリカ・オクラホマ州における工場および汲上井戸を対象に、TNFD推奨ツールを用いて、法的保護地域(PA)や生物多様性重要地域(KBA)との近接性、および水ストレス等の物理的リスクなど各拠点周辺の自然状態を網羅的に評価した結果、周囲の自然環境に対し特に留意が必要な拠点に該当しないことを確認しました。

ENCOREで評価した結果、依存・インパクトそれぞれのスコアが上位となった生産プロセスは下記の通りでした。

当社グループでは、ユーラスエナジーを中核に、風力、太陽光、水力、地熱、バイオマス等の発電事業をグローバルに展開しています。アフリカや新興国での開発促進、洋上風力の拡大にも注力しています。風力発電事業においては、直接操業と造成・撤去工程を対象にシナリオ分析を含むLEAP分析を実施しました。
ユーラスエナジーでは世界102拠点で風力発電を操業しており、操業エリアの特徴として、山地、海岸部、牧草地など多様な自然特性の中に立地している点が挙げられます。どの立地においても、安定的な操業のために地盤の安定性に依存しています。風力発電事業は気候変動の緩和策として重要な役割を果たす事業である一方で、自然豊かな土地の改変や、それに伴う周辺生態系への影響が懸念されることを認識しています。当事業においては、環境影響評価および事後モニタリングに丁寧に取り組むとともに、今後も自然専門家の意見を聞きながら、有効な保全措置の検討と追加導入を進めるなど、自然環境への負荷軽減に取り組んでまいります。
自然への依存・インパクト・リスク・機会および対応策
風力発電事業では、操業時および造成・撤去時において、以下の通り主な依存・インパクト※を認識しました。
| フェーズ | 主な依存 | 主なインパクト | 概要(自然と接点のある操業内容) |
|---|---|---|---|
| 造成/撤去時 | 土壌と土砂の保持 | — | 地盤の安定した土地での造成作業 |
| — | 陸利用の変化 | 自然豊かな土地の改変 | |
| 大気浄化 | 汚染 気候変動 |
建設機械の稼働による排気ガスの発生、CO2の排出 | |
| 水質浄化 | 汚染 | 造成工事期間中の降雨に伴う工事用水(濁水)の排出 | |
| 操業時 | その他供給サービス | 資源使用 | 発電機部材へのHigh Impact Commodityに該当する原材料の使用 |
| 騒音減衰 | 汚染 | 風車の稼働による騒音の発生 | |
| 土壌と土砂の保持 | — | 地盤の安定した土地への立地 | |
| — | 陸利用の変化 | 自然豊かな土地への立地 |
風力発電事業における依存・インパクト評価に基づき、直接操業および造成・撤去工程における自然へのリスク・機会を抽出し、対応策を整理しました。
リスク
| リスクカテゴリ | リスク概要 | 直接 操業 |
造成/撤去 工程 |
財務への影響 | シナリオ#1 (自然安定・協調シナリオ) |
シナリオ#3 (自然劣化・分断シナリオ) |
対応策 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 発生 時期 |
影響度 | 発生 時期 |
影響度 | |||||||
| 物理的リスク | 急性 | 土砂崩れ等の自然災害発生による造成/操業地帯の破壊 | ● | ● |
|
- | - | 短~長 | Ⅲ |
|
| 移行リスク | 政策 | 保全エリア拡大に伴う土地利用区域制限の強化 | ● | ● |
|
中~長 | - | - | - |
|
| 法令等による操業時の規制強化【騒音】 | ● |
|
中~長 | Ⅰ | - | - |
|
|||
| 法令等による造成/撤去工程時の規制強化【排水(濁水)関連】 | ● |
|
短~長 | Ⅱ | - | - |
|
|||
| 法令等による造成/撤去工程時の規制強化【残土関連】 | ● |
|
短~長 | Ⅰ | - | - |
|
|||
| 調達に係る規則等強化による意図せぬ調達元の変更 | ● |
|
短~長 | - | - | - |
|
|||
| 市場 | 環境配慮が進む企業への顧客の価値観の変化 | ● | ● |
|
短~長 | Ⅱ | 短~長 | Ⅱ |
|
|
| 評判 | 造成/撤去工程※に起因する周辺環境・生態系への悪影響に対する社会的責任の追及
|
● |
|
短~長 | Ⅱ | 短~長 | Ⅱ |
|
||
操業※※に起因する周辺環境・生態系への悪影響に対する社会的責任の追及
|
● |
|
短~長 | Ⅲ | 短~長 | Ⅲ |
|
|||
評価の過程においては、気候変動による安定的な風の減少、操業時の光害規制強化、造成時の騒音および有害物質規制の強化、ならびに排水(濁水)による環境影響に起因する賠償責任の可能性といったリスク項目についても検討を行いました。一方で、上述したリスクについては、シナリオ分析の結果、現時点ではリスクの影響が限定的であると判断したためリスク一覧表には含めていません。
機会
| 機会カテゴリ | 機会概要 | 直接 操業 |
造成/撤去工程 | 財務への影響 | シナリオ#1 (自然安定・協調シナリオ) |
シナリオ#3 (自然劣化・分断シナリオ) |
|||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 企業の パフォーマンス |
持続可能性 パフォーマンス |
発生 時期 |
影響度 | 発生 時期 |
影響度 | ||||
| 市場 | - | 気候変動への対応に伴う風力発電事業の拡大(洋上風力発電を含む) | ● |
|
短~長 | Ⅲ | 短~長 | Ⅲ | |
| 市場/製品とサービス | - | 再生可能エネルギー電源の地産地消となるデータセンターの設置 | ● |
|
短~長 | Ⅲ | 短~長 | Ⅲ | |
| 資源効率 | 自然資源の持続可能な利用 | プラスチックの再生利用や廃棄物削減等の資源循環 | ● |
|
中~長 | Ⅰ | 長 | Ⅰ | |
| 製品とサービス | ー | 電力+蓄電+エネルギーマネジメントなど統合ソリューション事業の拡大 | ● |
|
短~長 | Ⅲ | 短~長 | Ⅲ | |
| 資金フローと資金調達 | ー | 環境保全につながる工程・設備導入等に伴うグリーンファイナンスや各種補助金等の利用 | ● |
|
短~長 | ー | 短~長 | ー | |
| 評判資本 | 生態系の保護、復元、再生 |
生物多様性や環境配慮に関する取り組みの実施
|
● | ● |
|
短~長 | ー | 短~長 | ー |



周辺の自然環境を踏まえた分析・評価拠点


ENCOREで評価した結果、依存・インパクトそれぞれのスコアが上位となった生産プロセスは下記の通りでした。

当社グループでは、穀物集荷・物流事業を運営しています。その中で、ブラジル中・北東部における自社倉庫・積替施設・港湾ターミナルの直接操業、およびサプライチェーン上流のブラジルにおける大豆・トウモロコシ農園での穀物栽培に対し、LEAP分析を実施しました。
穀物集荷・物流事業では、High Impact Commodityに該当する大豆・トウモロコシを取り扱っています。サプライチェーン上流においてはアマゾン、セラード等を含むブラジルの自然豊かな地での穀物栽培が行われており、森林破壊への影響が懸念されていることを認識しています。また穀物の安定的な集荷のため農園が分布する地域における土壌の安定性や特定の気候条件に依存しているほか、肥料・農薬が不適切に使用された場合の周辺環境への影響も考えられます。当事業はRTRSの認証を取得し、サプライチェーンを通じて、RTRSに関する活動をサポートしており、持続可能な事業を推進しています。
自然への依存・インパクト・リスク・機会および対応策
穀物集荷・物流事業では、操業時およびサプライチェーン上流において、以下の通り主な依存・インパクト※を認識しました。
| フェーズ | 主な依存 | 主なインパクト | 概要(自然と接点がある可能性のある操業内容) |
|---|---|---|---|
| SC上流 | - | 陸利用の変化 | 取引農園における土地転換を伴う穀物栽培 |
| 洪水緩和/土壌と土砂の保持/土質調整/水質浄化/水流調節/暴風雨の緩和 | 陸利用の変化 | 取引農園における安定的な土地での穀物栽培 | |
| 地球規模の気候調整/地域局所の気候調整/降雨パターンの調整 | - | 取引農園における最適な降雨量やその他気候条件に依存した穀物栽培 | |
| 淡水供給 | 資源使用 | 一部地域の取引農園における灌漑用水の使用 | |
| - | 汚染 | 取引農園における肥料・農薬の使用 | |
| 直接操業 | バイオマス供給/その他供給サービス | 資源使用 | High Impact Commodityに該当する穀物の取り扱い(買付・販売等) |
| バイオマス供給 | 資源使用 | バイオ燃料の利用 | |
| 大気浄化 | 気候変動 | 電気・燃料の使用による継続的なCO2排出 | |
| - | 汚染 | 火種になりうる商材(粉塵・薪等)の保管 |
穀物集荷・物流事業における依存・インパクト評価に基づき、直接操業における自然へのリスク・機会を抽出し、対応策を整理しました。
リスク
| リスクカテゴリ | リスク概要 | 直接 操業 |
SC 上流 |
財務への影響 | シナリオ#1 (自然安定・協調シナリオ) |
シナリオ#3 (自然劣化・分断シナリオ) |
対応策 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 発生 時期 |
影響度 | 発生 時期 |
影響度 | |||||||
| 物理的リスク | 急性 | 山火事発生による操業地帯の破壊等の影響 | ● |
|
中~長 | Ⅱ | 短~長 | Ⅱ~Ⅲ |
|
|
| 自然災害等を起因とする資源不足によるバイオ燃料の調達困難 | ● |
|
短~長 | Ⅰ | 短~長 | Ⅰ |
|
|||
| 急性/慢性 | 気候変動による生息域変更に伴う害虫等の異常発生 | ● |
|
短~長 | Ⅱ | 短~長 | Ⅱ |
|
||
| 移行リスク | 政策 | 法令等による水供給規制の強化による灌漑用水の不足 | ● |
|
長 | Ⅱ | 中~長 | Ⅱ |
|
|
| 法令等による肥料・農薬等の使用規制の強化 | ● |
|
中~長 | Ⅱ | ― | ― | ||||
| 市場 | 認証取得・厳格な買付基準のための調達コスト上昇 | ● | ● |
|
中~長 | Ⅰ※ | ― | ― |
|
|
| 認証品や環境配慮型製品の需要増加による穀物調達の困難化 | ● |
|
短~長 | 短~長 |
|
|||||
| 技術 | 直接操業拠点における自然負荷の少ない技術の導入 | ● |
|
中~長 | 中~長 |
|
||||
| 評判 | 調達元での森林伐採に伴う社会的責任の追及 | ● |
|
短~長 | 短~長 |
|
||||
| 調達元の農園における肥料・農薬の不適切な使用による周辺環境への影響に対する社会的責任の追及(土壌水質の悪化、下流の富栄養化、大気環境の汚染、周辺生態系への悪影響) | ● |
|
中~長 | Ⅰ | 中~長 | Ⅰ |
|
|||
|
中~長 | Ⅱ | 中~長 | Ⅱ | ||||||
| 賠償責任 | 直接操業拠点で保管する粉塵・薪等の火種となり得るものの漏洩による火災発生、周辺環境への影響に伴う賠償責任の発生 | ● |
|
短~長 | 短~長 |
|
||||
評価の過程においては、気候変動による降雨量の不足、直接操業拠点で保有するディーゼルタンクからの漏洩による汚染に伴う賠償責任といったリスク項目についても検討を行いました。一方で、上述したリスクについては、シナリオ分析の結果、現時点ではリスクの影響が限定的であると判断したためリスク一覧表には含めていません。
機会
| 機会カテゴリ | 機会概要 | 直接 操業 |
SC 上流 |
財務への影響 | シナリオ#1 (自然安定・協調シナリオ) |
シナリオ#3 (自然劣化・分断シナリオ) |
|||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 企業の パフォーマンス |
持続可能性 パフォーマンス |
発生 時期 |
影響度 | 発生 時期 |
影響度 | ||||
| 製品とサービス | 自然資源の持続可能な利用 |
認証品および厳格な買付基準をクリアした穀物の取り扱い数量増
|
● | ● |
|
短~長 | Ⅰ※ | 短~長 | |
| 資金フローと資金調達 | ー |
森林保全由来のカーボンクレジット(REDD+)創出
|
● |
|
短~長 | 短~長 | |||
| 環境保全につながる工程・設備導入等に伴うグリーンファイナンスや各種補助金等の利用 | ● |
|
短~長 | ― | 短~長 | ― | |||
| 資源効率 | 自然資源の持続可能な利用 |
GHG排出削減に向けた取り組み
|
● |
|
中~長 | ― | ― | ― | |
| 評判資本 | 生態系の保護、復元、再生 | 環境保全活動 自然環境保全活動を通じた環境保全・自然回復への貢献 | ● |
|
短~長 | ― | 短~長 | ― | |
森林伐採に関する調達方針の設定
|
● |
|
短~長 | 短~長 | |||||
| 衛星モニタリングを活用することによる農家とのエンゲージメント強化(山火事のモニタリング、森林確保割合確認) | ● |
|
短~長 | 短~長 | |||||
| 市場 | ー | トレーサビリティシステムの他社展開 | ● | ● |
|
短~長 | 短~長 | ||
サプライチェーン全体での持続可能性を確保するために、リモートセンシング技術や地理情報システムを用いて集荷する穀物が生産される農地のモニタリングに努めるとともに、自社の農家データベースと政府系機関などが公表する環境違反に関する情報を照合し、サプライヤーを厳選しています。
(主な照合情報)
RTRSは責任ある大豆の生産や流通に関する認証などを行っている国際イニシアチブです。
ノバアグリは、サプライチェーンを通じて、RTRSの価値を届けるための認証を取得し、RTRSに関する活動をサポートしています。
2BSvs認証はサステナブルなバイオマス・バイオ燃料に関する欧州基準の認証です。ノバアグリは2022年5月に2BSvs認証を取得し、環境に配慮して生産・集荷した穀物として販売しています。
(認証取得の主要条件、管理項目)
このように、これまでに認証の早期取得、そして自社契約農家データベースや政府系機関情報等によりサプライヤーの厳選に取り組んできました。おり、認証取得・厳格な買付基準のための調達コスト上昇リスクは限定的と考えており、またこうした調達コストの増加分は販売価格への転嫁等によりオフセット可能と想定しています。今後もサステナブルな穀物ニーズに対する市場へのアクセス確保に努めていきます。

森林保全由来のカーボンクレジット創出による新たなビジネス機会の創出を目指します。
本取組は単なる炭素クレジット創出に留まらず、産地の生態系劣化を食い止め、自然資本を回復軌道に乗せるネイチャーポジティブにも直結するものと考えています。生物多様性の保全と持続可能な調達基盤の構築を同時に実現するとともに、新たな収益機会を創出することで、事業のレジリエンス強化を図ります。

周辺の自然環境を踏まえ留意すべき拠点
ブラジル国内で取引のある農園が分布する10州187市町村に対し評価を実施したところ、下記の結果を得ました。
また、ブラジル国内に分布する直接操業拠点である倉庫・積替施設・港湾ターミナル3拠点を対象に評価を実施した結果、マラニョン州サンルイスの港湾ターミナルを周囲の自然環境に対し特に留意が必要な拠点として確認しました。

ENCOREで評価した結果、依存・インパクトそれぞれのスコアが上位となった生産プロセスは下記の通りでした。

当社グループでは、モビリティ向け金属素材(鋼板・非鉄金属等)やエネルギー・インフラ関連を含む幅広い業界への金属素材の販売・流通加工事業を展開しております。その中でも事業体数の多いモビリティ向け薄板加工事業を中心にLEAP分析を実施しました。
自然への依存・インパクト・リスク・機会および対応策
自動車向け薄板加工事業では、操業時において以下の依存・インパクトを認識しています。
| 主な依存 | 主なインパクト | 概要(自然と接点のある操業内容) |
|---|---|---|
| 大気浄化 | 気候変動 | 電気の使用による継続的なCO2排出 |
| 大気浄化 | 汚染 | ディーゼルフォークリフトの使用による大気汚染物質の継続的な排出 |
| — | 汚染 | 燃料の保管、産業廃棄物の排出 |
| 騒音減衰 | 汚染 | 騒音が発生する設備の使用 |
| — | 侵略的外来種の導入 | 移動距離の長い荷物の取り扱い |
自動車向け薄板加工事業における依存・インパクト評価に基づき、直接操業における自然へのリスク・機会を抽出し、対応策を整理しました。
リスク
| リスクカテゴリ | リスク概要 | ビジネスへのネガティブインパクト | 対応策 | |
|---|---|---|---|---|
| 物理的リスク | 急性 | 汚染による周辺環境・生態系への影響 |
|
|
| 外来種侵入による周辺環境・生態系への影響 |
|
|||
| 慢性 | 継続的なCO2発生や気候変動による自然災害の激甚化 |
|
||
| 移行リスク | 政策 | 法令等によるCO2排出、汚染関連の規制強化 |
|
|
| 市場 | 環境配慮を重視する企業に対する顧客意識の高まり |
|
||
| 評判 | 操業活動に起因する周辺環境・生態系への悪影響に対する社会的責任の追及 |
|
||
| 技術 | 自然負荷が少ない技術への移行 |
|
||
| 賠償責任 | 汚染等による周辺環境・生態系への影響に伴う賠償責任の発生 |
|
||
機会
| 機会カテゴリ | 機会概要 | |
|---|---|---|
| 企業の パフォーマンス |
持続可能性 パフォーマンス |
|
| 市場 | ー | 環境保全に繋がるグリーン鋼材の利用拡大を通じた、新たな市場の獲得による長期的な収益の増加 |
| 資金フローと資金調達 | ー | グリーンファイナンスや各種補助金などの活用による新たな資金調達ルートの獲得 |
| 資源効率 | 自然資源の持続可能な利用 | 太陽光システム導入をはじめとした工場のグリーン化等のGHG排出削減の取り組みによる自然回復への貢献、ステークホルダーからの評価向上、長期的な運用コストの削減 |
| 梱包資材の廃材削減に貢献するコンテナバンニングテクノロジー(CVT)の利用拡大等の取り組みによる自然回復への貢献、ステークホルダーからの評価向上、長期的な運用コストの削減 | ||
| 評判資本 | 生態系の保護、復元、再生 | 自然環境保全活動や事業を通じた環境保全・自然回復への貢献に伴うステークホルダーからの評価向上 |
周辺の自然環境を踏まえ留意すべき拠点
国内・海外の30拠点を対象に選定し評価を実施した結果、周囲の自然環境に対し特に留意が必要な拠点は22拠点存在しました。
ENCOREで評価した結果、依存・インパクトそれぞれのスコアが上位となった生産プロセスは下記の通りでした。

当社グループは世界中に現地法人および事業体を展開し、各拠点・物流網を駆使し、最適な部品の一貫物流体制を整えることにより、グローバル規模での自動車部品サプライチェーンを構築しています。その中で、物流事業を主とする豊通物流の倉庫事業に対し、LEAP分析を実施しました。
自然への依存・インパクト・リスク・機会および対応策
物流事業では、操業時において以下の依存・インパクトを認識しています。
| 主な依存 | 主なインパクト | 概要(自然と接点のある操業内容) |
|---|---|---|
| 大気浄化 | 気候変動 | 電気の使用による継続的なCO2排出 |
| 大気浄化 | 汚染 | ディーゼルフォークリフトの使用による大気汚染物質の継続的な排出 |
| — | 汚染 | アルカリ洗剤や燃料の保管、産業廃棄物の排出、プラスチック梱包材の利用 |
| — | 侵略的外来種の導入 | 移動距離の長い荷物の取り扱い |
| — | 陸利用の変化 | 敷地の拡張・造成 |
物流事業における依存・インパクト評価に基づき、直接操業における自然へのリスク・機会を抽出し、対応策を整理しました。
リスク
| リスクカテゴリ | リスク概要 | ビジネスへのネガティブインパクト | 対応策 | |
|---|---|---|---|---|
| 物理的リスク | 急性 | 汚染による周辺環境・生態系への影響 |
|
|
| 外来種侵入による周辺環境・生態系への影響 |
|
|||
| 土地利用・拡大による周辺環境・生態系への影響 |
|
|||
| 慢性 | 継続的なCO2発生や気候変動による自然災害の激甚化 |
|
||
| 移行リスク | 政策 | 法令等によるCO2排出、汚染関連の規制強化 |
|
|
| 保全エリア拡大に伴う土地利用区域制限の強化 |
|
|||
| 市場 | 環境配慮を重視する企業に対する顧客意識の高まり |
|
||
| 評判 | 操業活動に起因する周辺環境・生態系への悪影響に対する社会的責任の追及 |
|
||
| 技術 | 自然負荷が少ない技術への移行 |
|
||
| 賠償責任 | 汚染等による周辺環境・生態系への影響に伴う賠償責任の発生 |
|
||
機会
| 機会カテゴリ | 機会概要 | |
|---|---|---|
| 企業の パフォーマンス |
持続可能性 パフォーマンス |
|
| 資金フローと資金調達 | ー | グリーンファイナンスや各種補助金などの活用による新たな資金調達ルートの獲得 |
| 資源効率 | 自然資源の持続可能な利用 | 太陽光発電の導入、ISCC認証取得の検討等のGHG排出削減の取り組みによる自然回復への貢献、ステークホルダーからの評価向上、長期的な運用コストの削減 |
| 梱包資材のポリ袋やストレッチフィルムの回収、再生ペレット化などによるサーマルリサイクル・マテリアルリサイクルの実施、段ボールの薬剤強化による再利用等の取り組みによる自然回復への貢献、ステークホルダーからの評価向上、長期的な運用コストの削減 | ||
| 評判資本 | 生態系の保護、復元、再生 | 自然環境保全活動や事業を通じた環境保全・自然回復への貢献に伴うステークホルダーからの評価向上 |
周辺の自然環境を踏まえ留意すべき拠点
国内の倉庫13拠点を対象に選定し評価を実施した結果、周囲の自然環境に対し特に留意が必要な拠点は8拠点存在しました。
ENCOREで評価した結果、依存・インパクトそれぞれのスコアが上位となった生産プロセスは下記の通りでした。

当社グループは、トヨタグループを中心とした自動車・輸送用機器メーカーが国内外で生産する乗用車・商用車を世界各国へ輸出しています。また、世界150カ国に及ぶグローバルネットワークを通じて、輸入販売総代理店や販売店の事業を展開しています。その中で、現地販売店の事業に対し、LEAP分析を実施しました。
自然への依存・インパクト・リスク・機会および対応策
カーディーラー事業では、操業時において以下の依存・インパクトを認識しています。
| 主な依存 | 主なインパクト | 概要(自然と接点のある操業内容) |
|---|---|---|
| 淡水供給 水質浄化 |
資源使用 汚染 |
洗車における水の使用・排水 |
| 大気浄化 | 気候変動 | 電気・燃料の使用による継続的なCO2排出 |
| — | 汚染 | 有害物質の保管、産業廃棄物の排出 |
| 騒音減衰 | 汚染 | 騒音が発生する設備の使用 |
| — | 陸利用の変化 | 敷地の拡張 |
カーディーラー事業における依存・インパクト評価に基づき、直接操業における自然へのリスク・機会を抽出し、対応策を整理しました。
リスク
| リスクカテゴリ | リスク概要 | ビジネスへのネガティブインパクト | 対応策 | |
|---|---|---|---|---|
| 物理的リスク | 急性 | 水源やその周辺の広範囲における渇水 他ステークホルダー起因の水質悪化 |
|
|
| 汚染による周辺環境・生態系への影響 |
|
|||
| 土地利用・拡大による周辺環境・生態系への影響 |
|
|||
| 慢性 | 継続的なCO2発生や気候変動による自然災害の激甚化 |
|
||
| 移行リスク | 政策 | 法令等による水供給規制の強化 |
|
|
| 法令等によるCO2排出、汚染関連の規制強化 |
|
|||
| 保全エリア拡大に伴う土地利用区域制限の強化 |
|
|||
| 市場 | 環境配慮を重視する企業に対する顧客意識の高まり |
|
||
| 評判 | 操業活動に起因する周辺環境・生態系への悪影響に対する社会的責任の追及 |
|
||
| 技術 | 自然負荷が少ない技術への移行 |
|
||
| 賠償責任 | 汚染等による周辺環境・生態系への影響に伴う賠償責任の発生 |
|
||
機会
| 機会カテゴリ | 機会概要 | |
|---|---|---|
| 企業の パフォーマンス |
持続可能性 パフォーマンス |
|
| 市場 | ー | ハイブリッド車、電気自動車等の需要拡大に伴う取引増加 |
| 資金フローと資金調達 | ー | グリーンファイナンスや各種補助金などの活用による新たな資金調達ルートの獲得 |
| 資源効率 | 自然資源の持続可能な利用 | 排水処理プラント(ETP)を通じた廃水リサイクルによる水使用量の削減、自然回復への貢献、長期的な運用コストの削減、地域ステークホルダーからの評価向上 |
| 太陽光発電の導入等のGHG排出削減の取り組みによる自然回復への貢献、長期的な運用コストの削減、カーボンオフセットの取り組み等によるステークホルダーからの評価向上 | ||
| 製品とサービス | 自然資源の持続可能な利用 | 各市場における燃料情勢、舗装割合等の路面状況などを踏まえ、トヨタ自動車と連携しハイブリッド車等各市場に適した車両の提供に関する協議を実施する等、持続可能な調達に配慮した製品の販売を通じた長期的な収益の増加、ステークホルダーからの評価向上、自然回復への貢献 |
| 評判資本 | 生態系の保護、復元、再生 | 自然環境保全活動や事業を通じた環境保全・自然回復への貢献に伴うステークホルダーからの評価向上 |
周辺の自然環境を踏まえ留意すべき拠点
複数の事業拠点に対して自然資源評価ツールを用いて周辺環境を分析したところ、一部に於いて生物多様性保全上重要とされる地域が近隣に存在することを確認しており、引き続き自然環境への影響を適切に把握しリスク軽減に向けた取組を推進してまいります。
ENCOREで評価した結果、依存・インパクトそれぞれのスコアが上位となった生産プロセスは下記の通りでした。

当社グループでは、燃料電池(FC)商用車・乗用車の普及・拡大に伴う水素の需要拡大を見据え、水素ステーションを運営しております。その中で、水素ステーション事業に対し、LEAP分析を実施しました。
自然への依存・インパクト・リスク・機会および対応策
水素ステーション事業では、操業時において以下の通り依存・インパクトを認識しています。
| 主な依存 | 主なインパクト | 概要(自然と接点のある操業内容) |
|---|---|---|
| その他供給サービス | 資源利用 | 天然ガス由来の水素の利用 |
| 大気浄化 | 気候変動 | 電気の使用による継続的なCO2排出 |
| — | 汚染 | 冷却水の河川放流 |
水素ステーション事業における依存・インパクト評価に基づき、直接操業における自然へのリスク・機会を抽出し、対応策を整理しました。
リスク
| リスクカテゴリ | リスク概要 | ビジネスへのネガティブインパクト | 対応策 | |
|---|---|---|---|---|
| 物理的リスク | 急性 | 自然災害等を起因とする資源不足 |
|
|
| 汚染による周辺環境・生態系への影響 |
|
|||
| 慢性 | 継続的なCO2発生や気候変動による自然災害の激甚化 |
|
||
| 移行リスク | 政策 | 調達に係る規則等強化による意図せぬ調達元の変更 |
|
|
| 法令等によるCO2排出の規制強化 |
|
|||
| 評判 | 不適切な自然管理を行う調達元との取引による企業ブランドの低下 |
|
||
| 操業活動に起因する周辺環境・生態系への悪影響に対する社会的責任の追及 |
|
|||
| 技術 | 自然負荷が少ない技術への移行 |
|
||
| 賠償責任 | 汚染等による周辺環境・生態系への影響に伴う賠償責任の発生 |
|
||
機会
| 機会カテゴリ | 機会概要 | |
|---|---|---|
| 企業の パフォーマンス |
持続可能性 パフォーマンス |
|
| 市場 | ー | 水素自動車利用増加に伴う水素ステーション事業の需要増加 |
| 資金フローと資金調達 | ー | グリーンファイナンスや各種補助金などの活用による新たな資金調達ルートの獲得 |
| 資源効率 | 自然資源の持続可能な利用 | 再生可能エネルギー由来の電力の100%使用によるGHG排出削減への貢献、長期的な運用コストの削減、自然回復への貢献、ステークホルダーからの評価向上 |
| 評判資本 | 生態系の保護、復元、再生 | 水素自動車(FCV)普及による輸送時のCO2排出削減への寄与、自然回復への貢献に伴うステークホルダーからの評価向上 |
周辺の自然環境を踏まえ留意すべき拠点
国内の水素ステーション2拠点を対象に選定し評価を実施した結果、周囲の自然環境に対し特に留意が必要な拠点は1拠点存在しました。
ENCOREで評価した結果、依存・インパクトそれぞれのスコアが上位となった生産プロセスは下記の通りでした。

当社は、「未来の子供たちに“より良い地球”を届ける」ことをミッションとし、その実現に向けてカーボンニュートラル(CN)からネイチャーポジティブ(NP)へと視野を広げ、より包括的な環境価値の創出を目指しています。
この「CN&NP」への取り組みは、当社グループの持続可能な成長戦略の中核をなすものであり、企業活動の全てに通底しています。中でも当社グループが強みとする再生可能エネルギーや資源循環を含むサーキュラーエコノミー(CE)は、CN&NPへの取り組みによる価値創造の源泉です。また、当社グループは「リーディングサーキュラーエコノミープロバイダー」として、サプライチェーン、消費者、地域社会を含む多様なステークホルダーの皆さまと共創を進めています。社内外の知見を融合する5つのワーキンググループ(5WG)を通じて、環境と経済の両立を図りながら、社会に対して魅力ある成長機会を提供していきます。
今後も、未来の子供たちへより良い地球を届けるため、良き企業市民としてCN、CE、NPを統合的に推進し、環境課題の解決に努め、持続可能な社会の実現に貢献します。
当社グループは、世界各地で多種多様な事業を展開していることから、地域や事業の特性に応じて、自然への依存度やインパクト、ならびにそれらがビジネスに及ぼす影響の大きさが異なります。そのため、当社グループ全体を横断的に俯瞰し、事業における自然との関係性を把握したうえで、依存・インパクトの大きい事業を特定し、主要なリスク・機会の特定を行っています。
当社グループの直接操業における自然への依存・インパクト、リスク・機会を特定するにあたっては、Phase1では、Scopingフェーズとして当社グループの代表40事業を対象にENCOREを用いて主要な事業拠点周辺の生物多様性上の重要性や物理的水ストレスの状況を把握し、対象事業における自然への依存・インパクトを評価しました。そして、Phase2においては、Phase1の結果や売上等の観点を基に直接操業分析対象を重点7事業に絞り込み、詳細な操業内容についてLEAPアプローチに沿った評価・分析を実施しました。
当社グループのバリューチェーン上における自然への依存・インパクト、リスク・機会を特定するにあたり、Phase1では、Scopingフェーズとして当社グループの代表40事業を対象に、ENCOREを用いてバリューチェーン上流側も含めた自然への依存・インパクトを把握しました。そして、代表40事業から重点7事業を選定のうえ実施したPhase2の結果を踏まえ、造成工程において自然へのインパクトが大きいと考えられるヨード採掘事業および風力発電事業、ならびにHigh Impact Commodityを取り扱い、当社グループの事業の中でも自然への依存・インパクトが特に大きいと考えられる事業である、穀物集荷・物流事業を最重点3事業として位置付けました。Phase3では、これらの対象事業について、バリューチェーン上流における自然への依存・インパクト、リスク・機会の特定および評価を実施しました。
依存・インパクト、リスク・機会の特定にあたっては、直接操業における分析と同様にTNFDが推奨するLEAPアプローチを用いるとともに、シナリオ分析を実施し中期および長期の時間軸を考慮したリスク・機会の評価を行っています。
グローバルなリスクマネジメント体制の中で、環境管理が注力すべき10のリスク項目の一つとして位置づけ、全社的なリスク管理プロセスに組み込んでいます。世界的な環境リスク管理の動向を注視のうえ、適宜管理項目を更新し、生物多様性の観点も含めた環境リスク管理プロセスへ改訂を図っています。
統合リスク管理委員会において、リスク及び機会の見直しが必要と判断された場合には、社内外の環境変化を踏まえたリスク及び機会の見直しを議論しております。当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスク及び機会への対応については、統合リスク管理委員会にて、その進捗状況を確認しております。取締役会では統合リスク管理委員会により挙げられた重要リスクの審議や報告を通じ、リスクマネジメントの有効性を監督しております。
また、今回の分析により特定した自然関連リスクは、サステナビリティ推進委員会および安全・環境会議を通じて、各本部の事業戦略策定や活動に反映され、適切に管理しています。
当社は環境マネジメントシステムに関する国際規格であるISO14001を取得しており、3年に1度国内外の統合認証先の対象連結子会社に対し、本社による環境内部監査を実施しています。
当社グループのリスクマネジメント体制については以下のウェブサイトをご参照ください。
投融資委員会には副社長・CSO・CFO※10が、投融資協議会にはCSO補佐・CFO補佐が、また、投資戦略会議には社長・副社長・CSO・CFO・経営企画部長がメンバーとして参加することで、投資案件がESGに与える影響を経営陣が確認しています。投融資委員会または投融資協議会に挙げられた一定要件以上の案件については、自然資本への影響に関する事前評価を必須としており、Global Forest WatchやAqueduct等のTNFD推奨ツールも活用し、周辺の生物多様性に関する状況をはじめ、土壌汚染、大気汚染、水質汚濁、水リスク、騒音・振動、悪臭、産業廃棄物、可燃性危険物、有害毒素化学物質等の項目について確認をしています。
豊田通商グループでは、自然関連課題を含むサステナビリティ重要課題について、定量KPIを定めて開示するなど、指標の開示拡充に取り組んでいます。TNFDで定められるグローバル中核開示指標については、以下の通りです。
今後も、さらに指標の開示拡充に取り組むとともに、目標およびその進捗についても開示拡充を図っていきます。
| Metric no. | 自然変化の 要因 |
指標 | 当社グループの 開示内容 |
開示範囲 | 現時点での開示・対応状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | - | GHG排出量 | GHG排出量 (Scope1,2,3) |
国内外グループ | |
| C2.1 | 汚染、 汚染除去 |
廃水排出 |
|
豊田通商単体・国内海外連結子会社 | |
| C2.2 | 廃棄物の発生と処理 |
|
豊田通商(本社・支店・営業所・出張所)および国内連結子会社 | ||
| 産業廃棄物のリサイクル量、非リサイクル量 | 豊田通商(有価売却、当社元請となる建設廃棄物除く) | ||||
| C2.4 | 非GHG大気汚染物質 |
|
連結子会社
|
||
| C3.0 | 資源使用、資源補充 | 水不足地域からの取水と消費 | 水使用量(重大なインパクトのある施設) | 集計範囲: 「Aqueduct 3.0 Country Rankings」より~のくだり |
| Metric no. | カテゴリ | 測定指標 | 当社グループの開示内容 |
|---|---|---|---|
| C7.2 | リスク | 自然関連のマイナスのインパクトにより当該年度に発生した多額の罰金、科料、訴訟の内容と金額 | 罰金、科料、訴訟は発生しておりません。 |
当社グループは、パリ協定に賛同しており、2021年7月に脱炭素社会移行への貢献に向けた具体的な方針として自社排出(Scope1,2)に関する削減目標を策定しました。また、2025年8月に本目標を更新し、新たにサプライチェーン排出(Scope3)に関する削減目標を定めました。これにより、「2030年までに2019年比で、Scope1,2排出量を50%、Scope3排出量を27.5%削減し、2050年に自社およびサプライチェーンを含めたバリューチェーン全体排出(Scope1,2,3)を実質ネットゼロとすること」を目標とし、その実現を目指します。
また、当社グループでは、持続可能な社会の実現に向けて4つのマテリアリティを特定しており、そのひとつである「クリーンエネルギーや革新的技術を活用し、自動車/工場・プラントCO2を削減することで脱炭素社会以降に貢献」の長期目標として「2050年までにカーボンニュートラル」を設定しています。
今後も、多種多様な事業を展開する商社として、TNFD提言に基づく開示の充実を図るとともに、ネイチャーポジティブに向けた取り組みをより一層推進します。
| 開示提言 | 開示推奨項目 | 本開示における該当箇所 |
|---|---|---|
| ガバナンス |
|
ガバナンス:
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|
ガバナンス:
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|
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ガバナンス:
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| 戦略 |
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戦略:
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戦略:
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戦略:
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戦略:
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| リスクとインパクトの管理 |
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リスクとインパクトの管理:
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リスクとインパクトの管理:
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リスクとインパクトの管理:
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リスクとインパクトの管理:
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| 測定指標とターゲット |
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測定指標とターゲット:
|
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測定指標とターゲット:
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測定指標とターゲット:
|
当社グループの事業体は、環境方針に基づいて事業を展開しています。

豊田通商グループの(株)エネ・ビジョンにより設立された(同)えひめ森林発電が建設した木質バイオマス発電所「松山バイオマス発電所」が2018年1月4日に営業運転を開始しました。同発電所は愛媛県松山市の約30,000m2の土地に建設した、愛媛県初となる木質バイオマス発電所で、木質バイオマスのみを燃料として、12.5MWの発電を行い、FIT制度を用いて売電しております。地元の森林組合と協力し、健全な森林育成のため発生した間伐材などから原料を調達し、トレーサビリティが明確な地産地消型エネルギーを使用することで、安定供給に加え、生物多様性に対する負の影響を緩和し、正の影響をもたらしています。また、(同)しまね森林発電による島根県江津市において稼働中の「江津バイオマス発電所」と合わせると総出力は25.2MWになります。
また、当社は苗木生産を通じて、地球環境保全・林業/地域活性化等に貢献する事業も推進しています。
最盛期には年間13億本生産されていた苗木生産が現在は年間0.6億本に激減しています。この結果、日本の再造林率は50%前後となっています。
当社は、苗木不足が特に顕著な九州地区の都城森林組合とのパートナーシップにより地域に根差した山行苗木(スギ苗木)を宮崎県都城市で生産する体制を整えました。2026年度は年間25万本の生産体制を目標としています。
当社は木材チップのバイオマス燃料供給事業も推進しており、苗木生産を通じて日本の再造林率向上に寄与し、バイオマス発電における持続可能なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。
豊田通商グループはISO14001環境マネジメントシステムまたは環境管理ルールブックを通じて体系的に生物多様性リスクを評価し、特定したリスクに対してリスク低減活動を実施しています。
またその一環として生物多様性に対応する認証制度への参加を実施しています。
近年の世界経済成長により、クロマグロの需要が急増し、乱獲が進んだことでレッドリスト入りが検討されております。
豊田通商は、クロマグロ完全養殖を世界初で成功させた近畿大学とパートナーシップを組み、世界初、完全養殖事業に特化したツナドリーム五島を設立し、事業を推進しています。
またNPO「持続可能な水産養殖のための種苗認証協議会」の種苗認証制度(SCSA)の認証も取得いたしました。
SCSAでは、現地確認の上、学識経験者によるピアビュー、審査報告書のパブリックコメントが行われ最終報告書が完成、認証の合否判定が決定されます。
SCSA認証制度により、養殖用の種苗として人工種苗を利用し天然魚(天然資源)の保全が図られた魚であることを消費者に伝えることができるとともに、親魚から卵、仔魚、稚魚、成魚までの履歴が完全に記録され、製品までのトレーサビリティと安全性を保つことを可能としております。
また、合わせて豊田通商はツナドリーム五島のクロマグロの流通業者として、SCSAの流通加工小売業者に対する認証(COC認証)を取得しております。
豊田通商は持続可能な事業活動を推進しております。持続可能性の基準として生物多様性の保全を重視します。
事業サイト周辺における絶滅危惧種の生息状況や保護区域特定情報を把握するなど事業が与える影響の把握し、リスクの低減を考慮した上で事業化を進めております。生物多様性の維持が正、損失を負と考え、損失を軽減するために、環境リスク調査を実施し、生態系への負の影響が有る場合は、その影響を相殺する対策を講じます。
豊田通商グループで再生可能エネルギーの発電事業を行う、㈱ユーラスエナジーホールディングスが展開する風力発電では、事業実施前の段階で環境アセスメントを実施し、生物多様性への影響予測やその結果も踏まえながら発電設備の設置場所の選定をしております。また、専門家の助言を得ながらバードストライク(風車への鳥の衝突)を回避するため、鳥類に対する風力発電機の視認性を高める措置や貴重植物の移植等の環境保全措置を実施しております。更に運転開始後は環境アセスメント結果の妥当性の確認及び環境保全措置の効果検証のため、事後調査や環境監視も徹底して行っております。

森林減少が続くブラジルでは、地域活動として自社用地及び近隣私有地で植林活動を行っています。2007年より毎年継続して1千本単位で植林しており、これまでに実施した総植林本数は2万本に上ります。
アマゾンの環境保全に国際的な関心が高まる中、事業を維持拡大するために森林伐採などを伴って生産された商品を取り扱わない事を必須としています。
当社グループ会社で、ブラジル中・北東部で穀物倉庫や鉄道積み替え施設、輸出ターミナル運営など穀物インフラ事業を展開するNOVAAGRI INFRA-ESTRUTURA DE ARMAZENAGEM E ESCOAMENTO AGRÍCOLA S.A.(ノバアグリ)では、ブラジルにおいて森林破壊を防ぎながら、大豆の持続的な生産が可能な環境を維持する方針のもと、事業を行っております。

豊田通商は「経団連生物多様性宣言イニシアチブ(※)」に賛同しています。
※「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」とは、「経団連生物多様性宣言・行動指針(改定版)」が掲げる7項目のうち複数の項目に取組む、または全体の趣旨に賛同する企業・団体で同企業・団体のロゴマーク及び将来に向けた活動方針・活動事例を特設ウェブサイト(日本語/英語)上で内外に向けて、発信・紹介しているものです。

豊田通商は、「J-GBFネイチャーポジティブ宣言」の趣旨に賛同し、以下のとおりネイチャーポジティブ宣言を掲げています。
豊田通商は企業の木材に関する世界的な情報公開プログラムCDPフォレスト(大豆・木材)の質問書に2017年から回答しています。2018年以降は更に開示の範囲を広げ、大豆・木材・パームの3項目に渡って回答を実施し、積極的な情報開示に取り組んでいます。
豊田通商並びにグループ会社では、地元行政、NPO、企業等と協力して生物多様性の損失を軽減する様々な活動を実施しております。
豊田通商ヨーロッパでは、2026年4月、チェコ共和国における森林回復を目的とした環境イニシアチブ「Zasaď život」に賛同し、生物多様性の保全とカーボンフットプリントの削減への貢献を目指して、国有林での植樹活動を支援しました。本プロジェクトへの支援の一環として、苗木を購入するとともに、選定された勤務日の午後には市外の植樹地へ赴き、植樹活動を企画しました。
この活動により、新たに1000本の木が植えられました。