当社は、「未来の子供たちにより良い地球を届ける」というミッションを掲げ、唯一無二の存在”Be the Right ONE”になることを目指しています。このミッションを実現するための原則的な行動規範として、「行動指針」を定めています。また、当社グループが大切にしている「豊田通商DNA」を継承・進化させ、顧客視点での価値創造を推進し、豊田通商グループの社会的使命を果たすことを目的に、「内部統制システム構築の基本方針」を定めています。この基本方針を基に、さらなる経営の効率化・透明化、コンプライアンスの徹底、財務体質の健全化を積極的に推進していきます。また、広く当社グループをご理解いただくために、広報・IR活動の一層の充実を図っていきます。
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豊田通商は、経営の透明性および健全性の観点から監査役会設置会社の形態を採用し、経営の効率化と内部統制の強化を目的に執行役員制度を導入しています。
また、本部制による連結経営を推進しており、本部CEO※が執行のトップとなる営業8本部に、コーポレート部門を加えた組織編成になっています。
取締役会長を非業務執行の取締役とし、取締役会の議長とすることで執行からの独立性を高めています。独立社外取締役が1/3以上を占める取締役会は経営上の重要事項の意思決定と業務執行の監督を担うことで、経営の健全化および取締役会の機能強化・質の向上を図ります。社外取締役の5名は、外国人や企業経営者からも迎える等、引き続き高度な専門的知見を有する識者を含み、女性も3名起用する等、ダイバーシティを強化しています。
本部CEOや、コーポレート部門各機能のトップには経営幹部が就くことにより、現場に密着したスピード感のある経営を実践します。また、高い専門性を発揮させるため、CFO※、CSO※、CTO※、CCAO※、CSKO※、CHRO※を各機能の最高責任者として設置し、ガバナンス機能の強化を行うとともに任務と責任を明確にすることで、専門性の強化と意思決定スピードの向上を図っています。
豊田通商は、一般社団法人に日本経済団体連合会(経団連)が企業に推奨する「2030年 30%チャレンジ」活動に賛同しています。これは企業の重要意思決定機関である取締役会に占める女性の割合の向上を目的とするもので、2030年に女性比率30%を目標としています。

取締役会は取締役10名(うち5名が社外取締役)で構成されており、経営上の重要事項について意思決定を行うとともに、業務執行を監督しています。社外取締役5名のうち4名は国内証券取引所が定める独立性基準を満たした独立役員として届け出を行っています。加えて、非業務執行の取締役会長が議長を務めることで、取締役会の独立性を高めています。取締役の任期は1年で、取締役会は原則月1回開催しています。
| テーマ | 主な決議・報告事項 |
|---|---|
| 経営戦略/経営課題 |
|
| 投融資案件 (各事業の進捗報告を含む) |
|
| コーポレート関連事項/その他 |
|
豊田通商は、社会・環境へ貢献する唯一無二の価値を創造し、「豊田通商ならでは」の事業領域を確立するために、これからの未来を描き、“Be the Right ONE”を追求していきます。その実現に向けて、取締役会がその意思決定および経営の監督を適切に行うために、当社の取締役および監査役として備えるべき専門性をスキルマトリックスとして整理しています。
豊田通商の取締役・監査役が有している能力・経験は以下の通りです。
それぞれの専門性と豊富な経験に加え、ジェンダーや国際性等の多様性を確保した取締役会のメンバー構成により、さまざまなビジネス環境の変化に柔軟に対応できる体制をとっています。
| 必要とするスキル項目 | スキル選定理由 |
|---|---|
| 企業経営 | 当社を取り巻く環境が激変する中、適切な経営判断を行い、当社の企業価値の持続的な成長を推進するために、企業経営の経験を必要な項目として選定しております。 |
| グローバル | 130以上の国・地域でビジネスを展開する豊田通商グループにおいて、海外での実務経験や海外の生活・文化・事業環境等に豊富な知識・経験を必要な項目として選定しております。 |
| 営業・マーケティング | さまざまな商品や事業を取り扱う商社として、多様化する顧客ニーズに的確に対応するために、各市場に精通し、営業/マーケティング戦略の経験を必要な項目として選定しております。 |
| 財務・経理 | 資本効率の向上及び財務基盤の健全性を維持しながら、戦略投資による持続的成長等を実現するために、財務・経理分野における知識・経験を必要な項目として選定しております。 |
| 法務・RM(リスクマネジメント) | 持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するコーポレートガバナンス体制の整備やアフリカ等新興国での事業展開を支えるリスク管理体制構築のために、法務・リスクマネジメントの専門性・経験を必要な項目として選定しております。 |
| 技術・デジタル | モビリティ分野を中心としたテクノロジーの進化へ対応するために、IT/デジタルトランスフォーメーション等新技術・新サービスに関する知識・経験を必要な項目として選定しております。 |
| サステナビリティ | 豊田通商グループにとってのサステナビリティは、「経営そのもの」であり、ESGの課題に向き合い、長期的な視野を持って持続的な企業価値向上を目指すための知識・経験を必要な項目として選定しております。 |
| 氏名 | 役職 | 企業経営 | グロー バル |
営業・マーケティング | 財務・ 経理 |
法務・RM | 技術・ デジタル |
サステナビリティ | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役 | 社内 | 村上 晃彦 | 取締役会長 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 貸谷 伊知郎 | 取締役副会長 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 今井 斗志光 | 取締役社長※ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 岩本 秀之 | 取締役※ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 綿貫 辰哉 | 取締役※ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 社外 | Didier Leroy | 社外取締役 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 井上 ゆかり | 社外取締役 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 松田 千恵子 | 社外取締役 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 山口 悟郎 | 社外取締役 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 磯貝 友紀 | 社外取締役 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 監査役 | 社内 | 林 健太郎 | 常勤監査役 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 河嶋 一也 | 常勤監査役 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
| 社外 | 高橋 勉 | 社外監査役 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 田上 静之 | 社外監査役 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
| 別府 理佳子 | 社外監査役 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
| 氏名/選任理由 | 取締役会出席回数 (2026年3月期) |
|
|---|---|---|
| 取締役 | 村上 晃彦 トヨタ自動車株式会社及び株式会社SUBARUの役員を歴任し、主にグローバル経営やマーケティング分野に従事してきました。自動車産業における高度な専門的知見をはじめ、グローバルかつ豊富な経営経験を有しております。2022年6月より取締役会長を務めており、代表権を有さない業務執行から離れた立場から、当社事業に対する助言並びに取締役の職務執行に対する監督を行うことができるものと考え、選任しています。 |
13/13回 |
| 貸谷 伊知郎 自動車、食料、アフリカ、コーポレート等の分野を経験した後、2018年4月より7年間社長を務め、優れた経営手腕とリーダーシップの発揮により当社の企業価値向上に大いに貢献いたしました。グローバル経営に関する豊富な経験に培われた経営全般にわたる高度な知見を有しており、それらを活かして、代表権を有さない業務執行から離れた立場から、当社事業に対する助言並びに取締役の職務執行に対する監督を行うことができるものと考え、選任しています。 |
13/13回 | |
| 今井 斗志光 主にモビリティ分野に従事した他、CFAO社副社長、トヨタ自動車株式会社常務役員(アフリカ本部長)、当社アフリカ本部COOを歴任する等、アフリカに関わる事業を牽引しました。副社長、CTOを務めた後、2025年4月より社長・CEOに就任しております。グローバル経営に関する豊富な経験によって培われた、経営全般にわたる高度な知見を有しており、それらを活かして、当社の企業価値向上に貢献することができるものと考え、選任しています。 |
10/10回 | |
| 岩本 秀之 主に経理、財務、経営企画分野に従事し、2019年4月よりCFOを務めております。グローバル経営に関する豊富な経験に培われた経営全般、特に経理、財務、リスクマネジメント分野における高度な知見を有しており、それらを活かして、当社の企業価値向上に貢献することができるものと考え、選任しています。 |
13/13回 | |
| 綿貫 辰哉 エレクトロニクス分野に従事した後、インド現地法人副社長、東アジア極CEOを歴任し、2024年4月より副社長、ライフスタイル本部CEOを務めております。グローバル経営に関する豊富な経験によって培われた、経営全般にわたる高度な知見を有しており、それらを活かして、当社の企業価値向上に貢献することができるものと考え、選任しています。 |
10/10回 | |
| 社外取締役 | Didier Leroy トヨタ自動車株式会社及びその関連会社の役員を歴任しており、企業経営者としての豊富な経験とグローバルかつ特に自動車産業に関わる高度な専門知見を有しております。それらを活かし、当社の事業全般及び経営についての助言並びに取締役の職務執行に対する監督を行っていただくことを期待して、選任しています。 |
13/13回 |
| 井上 ゆかり 日本ケロッグ合同会社の代表職務執行者社長等グローバル企業の役員を歴任しており、企業経営者として培われた豊富な経験とグローバルかつ特に消費者向けビジネスに関わる高度な専門的知見を有しております。それらを活かし、当社の事業全般及び経営についての助言並びに取締役の職務執行に対する監督を行っていただくことを期待して、選任しています。 |
13/13回 | |
| 松田 千恵子 銀行・格付機関での業務経験や研究者としての活動、事業会社の社外役員の経験等により、特に企業経営、財務、コーポレートガバナンスの分野に関わる豊富な経験と高度な専門的知見を有しております。それらを活かし、当社の事業全般及び経営についての助言並びに取締役の職務執行に対する監督を行っていただくことを期待して、選任しています。 |
13/13回 | |
| 山口 悟郎 大手電子部品・機器メーカーである京セラ株式会社の代表取締役社長、会長を歴任しており、企業経営者としての豊富な経験とグローバルかつ特にエレクトロニクス分野に関わる高度な専門的知見を有しております。それらを活かし、当社の事業全般及び経営についての助言並びに取締役の職務執行に対する監督を行っていただくことを期待して、選任しています。 |
13/13回 | |
| 磯貝 友紀 これまで一貫して、民間企業や国際機関、コンサルティングファームにおいて、日本及び海外でのサステナビリティ経営を推進してきました。PwC Japanグループではアフリカデスク担当パートナーとして、日本企業のアフリカ市場進出を後押しする活動や、サステナビリティ・サービスのリード・パートナーとしてサーキュラーエコノミー事業のコンサルティングに従事し、現在は合同会社Earth Nest(アースネスト)の代表社員 兼 業務執行社員として、サステナビリティ経営実現に向けた活動や支援を行っております。サステナビリティ分野に関わる豊富な経験と高度な専門知見を有しており、それらを活かし、当社の事業全般及び経営についての助言並びに取締役の職務執行に対する監督を行っていただくことを期待して、選任しています。 |
ー |
豊田通商は、継続的なコーポレート・ガバナンスの実効性の維持・向上を目的とし、取締役会の実効性評価を毎年実施しています。

| 対象者 | 全取締役(8名※)および全監査役(5名) ※ 2025年1月1日時点 |
|---|---|
| 重点テーマ | さらなる取締役会の実効性向上 |
| 評価項目 |
|
アンケート回答を集計した結果、全評価項目において、概ね肯定的な評価であり、取締役会の実効性は確保されていると確認することができました。
| 取り組みが望まれる課題 | 主な取り組み | |
|---|---|---|
| 主要なリスクに関する報告・議論の充実化 |
|
|
| 人的資本についての報告内容・討議を拡充 | 取締役会で、人的資本経営や人権デューデリジェンスの取り組みを報告・議論 | |
| 組織再編による改革の進捗報告や事業の将来像に関する情報提供 | 社外役員と営業本部との対話会において、左記要素を盛り込んだ報告と議論を実施 | |
| IR活動に関する情報共有の拡充 | 定期的に、アナリストレポートや投資家との面談の議事録を社外役員に配信し、投資家の生の声を共有 |
| 取り組みが望まれる課題 | 対応案 | |
|---|---|---|
| 経営資源配分など経営課題に関する議論の充実化 | 全社経営戦略、人財、リスク管理、サステナビリティ等の経営課題について、取締役会で議論の場を設定するとともに、経営に大きな影響を及ぼす環境変化があった際にはタイムリーに報告・議論 | |
| 取締役会の運営(時間配分、資料等)の見直し | 案件に応じて適切な時間配分を行うとともに、取締役会事務局にて、取締役会資料に記載すべき事項を整理して、論点の一貫性を図る | |
| 取締役会への上程基準の見直し | 重要案件に絞った審議を行えるように、会社規模に応じた金額基準の引き上げを検討 |
取締役会を、個別案件の承認・報告に終始せず、経営課題や全社的な戦略について議論する場と位置づけ、アジェンダ(議題)の見直しを進めております。中期経営計画、人的資本経営、DX推進、IR(投資家向け広報)、コーポレートガバナンスなど、当社を取り巻く事業環境や将来の成長に関わる重要テーマについて、取締役会メンバーで多角的な議論を行っております。また、これらの重要テーマに関する議論により時間を割くために、取締役会上程基準の一部項目を大幅に引上げ、2026年4月から適用しております。より一層経営議論の充実化に取り組むことで、取締役会の機能強化を通じた企業価値向上を目指してまいります。
社外取締役が経営の助言・監督機能を十分に果たせるよう、取締役会資料送付の早期化を行うとともに、毎回、取締役会事務局が提案部署と共に事前説明を行っております。これにより、事業の内容を十分に理解した上で、取締役会での議論に臨めるようなサポート体制を構築しております。

社外役員が当社事業への理解を深める機会として、国内外の事業拠点等における現地視察を実施しております。現場の状況や事業の実態を直接確認するとともに、現地の経営層や従業員との対話を通じて得られた知見を、取締役会の議論に活かしております。
豊田通商は、取締役会の諮問機関として、「役員人事委員会」ならびに「役員報酬委員会」を設置しており、いずれも業務執行に関与しない取締役会長または取締役副会長が委員長を務めています。いずれの委員会も独立社外取締役4名と社内取締役2名の6名で構成されており、独立社外取締役が過半数を占めることで、客観性と透明性を高めています。
役員人事委員会では、取締役、監査役、経営幹部の選解任および人事案に関する審議、社長後継者育成計画の策定・運用、その他役員人事に関する重要事項について審議します。
役員報酬委員会では、当社の取締役の個人別の報酬等の内容の決定方針、役員報酬体系、株主総会に上程する役員報酬議案、その他役員報酬に関する重要事項について審議します。
| 役員人事委員会 | 役員報酬委員会 | |
|---|---|---|
| 委員長 | 村上 晃彦(取締役会長) | 貸谷 伊知郎(取締役副会長) |
| 委員 | 今井 斗志光(取締役社長) | 今井 斗志光(取締役社長) |
| 委員 | 井上 ゆかり(社外取締役) | 井上 ゆかり(社外取締役) |
| 委員 | 松田 千恵子(社外取締役) | 松田 千恵子(社外取締役) |
| 委員 | 山口 悟郎(社外取締役) | 山口 悟郎(社外取締役) |
| 委員 | 磯貝 友紀(社外取締役) | 磯貝 友紀(社外取締役) |
監査役会は監査役5名(うち3名が独立社外監査役)で構成され、社外の視点からのチェック機能を確保しています。各監査役は、社外を含む取締役、執行役員および会計監査人、さらには内部監査部門等と定期的に意見交換を行い、業務執行の適法化・適正化・効率化に努めています。監査役会は原則月1回開催しています。監査役による監査は、監査役会で承認され、取締役会で報告された監査方針および計画に基づき、取締役の職務執行の監査が実施されています。会計監査人の監査結果の相当性についても監査が行われています。また、社外監査役を含む監査役の職務を補助する専従スタッフを配属しています。
| 氏名/選任理由 | 取締役会出席回数 (2026年3月期) |
監査役会出席回数 (2026年3月期) |
|
|---|---|---|---|
| 監査役 | 林 健太郎 ERM部長ならびに米国現地法人上級副社長・CFOを経験しており、リスクマネジメント、経理、財務分野において豊富な経験と高度な知見を有しております。それらを活かして、常勤監査役として独立中立な立場から適切に当社取締役の職務の執行を監査することができるものと考え、選任しています。 |
13/13回 | 14/14回 |
| 河嶋 一也 主に法務分野に従事し、当社海外現地法人のコンプライアンス責任者や当社法務部長を歴任するとともに、当社子会社において常勤監査役を務める等、企業法務、リスクマネジメント、コンプライアンスに関する豊富な実務経験と高度な知見を有しております。それらを活かして、常勤監査役として独立中立な立場から適切に当社取締役の職務の執行を監査することができるものと考え、選任しています。 |
10/10回 | 10/10回 | |
| 社外監査役 | 高橋 勉 公認会計士として長年にわたり従事し、かつ有限責任あずさ監査法人の要職を経験しており、企業会計、企業監査及びコンプライアンスに関する豊富な経験と高い専門的知見を有しております。それらを活かして、社外監査役として独立中立な立場から適切に当社取締役の職務の執行を監査することができるものと考え、選任しています。 |
12/13回 | 13/14回 |
| 田上 静之 凸版印刷㈱の米国現地法人社長、経営監査室長、常勤監査役を歴任するなど、グローバルな企業経営並びに監査業務に関わる豊富な経験と高度な知見を有しています。それらを活かして、社外監査役として独立中立な立場から適切に当社取締役の職務の執行を監査することができるものと考え、選任しています。 |
13/13回 | 14/14回 | |
| 別府 理佳子 国内外において長年にわたり弁護士として従事し、特に国際商事取引、M&A等の分野での豊富な経験と高度な専門的知見を有しています。それらを活かして、社外監査役として独立中立な立場から適切に当社取締役の職務の執行を監査することができるものと考え、選任しています。 |
13/13回 | 13/14回 |
当社の取締役の報酬は、基本報酬としての固定報酬と、業績連動報酬としての賞与および譲渡制限付株式報酬で構成しています。
ただし、社外取締役は業務執行から独立した立場であることから、固定報酬のみを支給し、賞与および譲渡制限付株式報酬は支給しません。
当社は、取締役会の諮問機関として「役員報酬委員会」を設置しています。その客観性および透明性を高めるため、同委員会においては業務執行に関与しない取締役会長または取締役副会長が委員長を務め、独立社外取締役が過半数を占めるメンバー構成としています。
役員報酬委員会は、当社の取締役の個人別の報酬等の内容の決定方針(以下「本方針」という)、役員報酬体系、株主総会に上程する役員報酬議案、その他の役員報酬に関する重要事項について審議します。取締役会は、役員報酬委員会の審議結果を踏まえ、本方針および株主総会に上程する議案を含む役員報酬に関する重要事項を決議します。
取締役会は、固定報酬および賞与に係る取締役の個人別の報酬額の決定を柔軟かつ機動的に行う観点から、社長・CEOへ、その決定を委任し、社長・CEOは取締役の個人別の報酬案に関する役員報酬委員会の各委員からの意見聴取結果も踏まえ、本方針に従って取締役の個人別の固定報酬額および賞与額を決定します。また、譲渡制限付株式報酬に係る個人別の報酬額は、取締役会において決議します。
社外取締役を除く取締役の固定報酬と、業績連動報酬(賞与および譲渡制限付株式報酬)との比率は、以下表の各指標(以下、「報酬算定指標」という)の評価結果が良化するに従い、業績連動報酬の割合が高くなるものとします。
| 報酬算定指標 | 評価ウェイト | 評価方法 | |
|---|---|---|---|
| 連結当期利益 | 80% | 前事業年度における連結当期利益(親会社の所有者に帰属)の額で評価 | |
| 人的資本経営 | 従業員エンゲージメントサーベイ | 10% | 前年からの改善度および目標・計画に対する達成状況を総合的に評価 |
| 女性マネジメント職比率 | 5% | ||
| GHG排出量 | 5% | ||
業績連動報酬に占める賞与の比率(以下「賞与比率」という)と譲渡制限付株式報酬の比率(以下「RS比率」という)は、役員報酬委員会の審議結果を踏まえ、役割や職責に応じて取締役会において決議します。
取締役の固定報酬は月額報酬とし、在任中、定期的に支給します。個人別の固定報酬額は、業界他社の報酬データ等をベンチマークとし参考としながら、取締役の役位とその職責を勘案し、妥当な水準を設定します。
賞与は、各事業年度に係る株主総会の終了後、一定の時期に支給します。個人別の業績連動報酬額は、取締役が豊田通商グループ全体の最終利益(臨時的、偶発的に発生した収益及び損 失を含む)に対して責任を負うことから、前事業年度の連結当期利益(親会社の所有者に帰属)を指標とします。また、中長期的な社会課題の解決と会社の成長を促すため、当社が重視するサステナビリティ経営指標とし て、人的資本経営とGHG排出量の指標を選定します。各事業年度における個人別の賞与額は、役位毎に報酬算定指標に応じて定められる業績連動報酬額に「賞与比率」を乗じて算出される額に対し、前事業年度終了時点の社長・CEOが必要に応じ職責と担当業務の遂行状況を踏まえ賞与額の提案を行い、その提案を基に賞与支給時点の社長・CEOが決定します。
固定報酬および賞与の総額は、株主総会において決議された限度額の範囲内とします。
譲渡制限付株式報酬は、各事業年度の定時株主総会の終了後、一定の時期に付与します。ただし、当該取締役に譲渡制限付株式報酬を付与することが相当でない事由がある場合には、当該取締役の業績連動報酬の全額を賞与として支給するものとし譲渡制限付株式報酬は付与しないものとします。
譲渡制限付株式報酬の付与のために支給する報酬は金銭債権とし、その総額は取締役の固定報酬および賞与とは別枠で株主総会において決議された限度額の範囲内、割り当てる株式の種類は普通株式(割当契約において譲渡制限を付したもの)を発行または処分、その総数は株主総会で決議された限度数の範囲内とします。
各事業年度における個人別の譲渡制限付株式報酬の支給額は、役位毎に報酬算定指標に応じて定められる業績連動報酬に「RS比率」を乗じて算出し、取締役会において決議します。
監査役の報酬については、監査を適切に行うため独立した立場であることから、固定報酬のみを支給しており、その報酬額は、株主総会において決議された限度額の範囲内において監査役の協議によって決定しています。
| 区分 | 報酬等の種類別の総額 (百万円) |
報酬等の種類別の総額 (百万円) |
対象 となる役員の員数 (名) |
||
|---|---|---|---|---|---|
| 固定報酬 | 業績連動報酬 | ||||
| 賞与 | 譲渡制限付株式報酬 | ||||
| 取締役 (うち社外取締役) |
1,039 (68) |
338 (68) |
350 (ー) |
350 (ー) |
10 (4) |
| 監査役 (うち社外監査役) |
129 (45) |
129 (45) |
ー (ー) |
ー (ー) |
6 (3) |
| 合計 (うち社外役員) |
1,169 (114) |
468 (114) |
350 (ー) |
350 (ー) |
16 (7) |
| 報酬の種類 | 報酬限度額 | 株主総会決議 | 決議時点の役員の員数 | |
|---|---|---|---|---|
| 取締役 | 固定報酬・賞与 | 年額15億円以内 (うち社外取締役2億円以内) |
2025年6月20日 第104回定時株主総会 |
取締役9名 (うち社外取締役4名) |
| 譲渡制限付 株式報酬 |
年額10億円以内 (年150万株以内) |
2025年6月20日 第104回定時株主総会 |
取締役9名 (うち社外取締役4名) |
|
| 監査役 | 固定報酬 | 月額16百万円以内 | 2014年6月20日 第93回定時株主総会 |
監査役5名 (うち社外監査役3名) |
豊田通商は、コーポレート・ガバナンスの強化を目的に各種委員会・会議体を設置しています。
| 委員会・会議体 | 役割 | 開催頻度 |
|---|---|---|
| 役員会議 | 経営幹部と執行幹部間の情報交換・共有・報告の場 | 月1回 |
| 統合リスク管理委員会 | 経営目標に関する全社的な重要リスクの特定及びその対応方針の協議・決定、また経営会議体へ全社的なリスクマネジメントに関する議題の提言を行う | 年3回 |
| 特定貿易管理委員会 | 規制貨物等取引管理及び輸出入に関わる全体的な方向決めを行う | 年1回 |
| サステナビリティ推進委員会 | サステナビリティを推進していくための体制を構築し、情報共有、実施計画に関する討議、活動推進状況についてのモニタリングを行う | 年1回 |
| 投資戦略会議 | 投資戦略の協議を行う | 月1回 |
| 投融資委員会・協議会 | 投融資案件の協議を行う | 投融資委員会 月3回 投融資協議会 月4回 |
当社の企業価値の持続的向上には、さまざまな企業との取引関係・協業関係の維持・強化が必要となります。当社は重要取引先・協業先として当社の中長期的な視点から有益かつ重要と判断する投資株式(政策保有株式)を、限定的かつ戦略的に保有することとしています。年1回取締役会に保有継続の可否および保有株式の見直し結果を報告し、その中で保有継続意義のない株式については縮減を進めています。
資本コストをベースとした当社独自の指標を用いた収益性や相手先との事業関係構築、維持、強化、地域や社会発展への貢献・協力等を総合的に勘案し、保有継続の可否および保有株式数を見直しています。
必要に応じて、保有先の企業と企業価値の維持・向上や持続的成長を促す観点からの建設的な対話を行い、経営上の課題の共有や問題の改善につなげています。
当社は投資先企業との取引関係・協業関係の維持・強化に努めながら、あわせて投資先企業の中長期的な株主利益や企業価値向上に資する様々なコミュニケーションを当該企業と行うこととしております。この視点に立ちながら、当社内の各投資の主管部署が各社の状況を多面的かつ総合的に勘案し、適切な議決権行使を行うこととしています。
当社は、当社の株式を政策保有株式として保有している会社から売却の申し出があった場合には、この売却を妨げません。またその場合において、当社が当該会社の株式を政策保有株式として保有している場合には、当社の政策保有・縮減に関する方針に基づき、適切に対応し、株式の縮減に努めてまいります。