当社では「豊田通商グループ人権方針」で人権の尊重・配慮を規定し、労働環境については、安全で健康的かつ公正な労働環境の提供を持続的な企業価値創造の基盤と捉え、国際労働機関(ILO)の「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」で推進が表明されている「労働における基本的権利に関する原則」を支持・尊重しています。
従業員一人ひとりのウェルビーイング※の実現と生産性の両立を目指し、労働安全衛生の徹底、適正な労働時間管理、公正な処遇・年次有給休暇取得を含む福利厚生、ハラスメントの未然防止と迅速な是正、メンタルヘルス支援、柔軟な働き方の推進に取り組みます。
CHRO(Chief Human Resources Officer)の下、人事部が全社的な陣頭指揮を執りながら、安全・環境推進、総務、労働組合役員も従業員代表として参加している安全衛生委員会を設置し、各営業本部と連携を取りながら推進していきます。
豊田通商では、社員の健康維持・促進、ワークライフバランスの観点から、長時間労働削減を基本方針としており、世界各国の労働関連法令の定める最大労働時間を超過しない労働時間を各社が定め、その順守を徹底しています。具体的に国内では、労働時間※の適切な管理のため「勤務管理システム」を導入し、全社員の勤務時間の把握に努める一方、一定の時間を超える残業をする場合の事前申請や、長時間労働者に対する産業医面談の実施を行っています。2017年より早期退社を促す20時の社内一斉消灯を実施し、残業時間の削減にも寄与する試みを続けております。さらに残業事前申請制度を本部単位で徹底することにより、就業時間や業務の進行状況を上長が速やかに把握し、適正な業務配分や健康管理に努めています。また新型コロナに伴う旅行困難等の影響により、有給休暇取得率が2020~2021年度は低下しておりましたが、コロナ禍における行動制限の緩和や2011年3月期から展開している「有休ツキイチ取得運動」の成果もあり、2025年3月期の有給休暇取得率は64.9%と改善しております。今後もリフレッシュ休暇の取得奨励の継続や働き方改革の促進を通じて、有給休暇を取得しやすい職場環境をさらに整えていきます。また、2022年6月に在宅勤務制度の見直しを行い、出社と在宅のベストミックスにより、個人や組織の生産性を向上し、お客様への貢献とともに、ワークライフバランスの充実及び自己実現や働きがいの向上を促進しています。

豊田通商では、社員が仕事と家庭を両立できるよう、柔軟な働き方を支援するフレックスタイム制度、在宅勤務制度、小学校4年生の年度末まで利用可能な短時間勤務制度など、さまざまな制度の充実と利用促進を進めています。
また、イントラネットを通じて育児・介護と仕事の両立をサポートする情報の発信や、介護従事者・子育て中の社員同士が様々な情報交換ができる場の提供、家族参加型の会社紹介イベント「ようこそ豊通」を開催するなど、社員の子育てをサポートする活動にも取り組み、社員のワークライフバランスの充実を推進しています。
2023年度より育児休業の取得を「休み」ではなく新たな気づきや仕事に活きるスキルを得る機会とする「育習」の考え方を導入しました。育児を通じて子どもだけでなく自身や上司、会社のメンバーも共に育つという考え方です。アンコンシャスバイアス研修を導入し、育児を取り巻く固定概念の払拭と意識変化を促すとともに、育児休業の最初の20営業日(1カ月相当)を有給化する等の環境整備を進めています。
2024年度より介護相談窓口を設置し、介護アンケート、社員・上司向けのe-learning、介護セミナーを実施しています。介護休業・介護休暇・介護フレックス等の制度に加えて介護事由による在宅勤務制度の導入等、仕事と介護の両立を支援しています。
また、従業員主動により子育て中の社員が毎月ランチ会で集まり、育児や働き方等の様々な話題を共有する活動も行われています。
全社員が働き甲斐を感じながら生産性高く働ける環境づくりを目指し、働き方改革を行っています。柔軟な働き方の実現に向けた取り組みとして、在宅勤務制度を2017年4月に導入致しました。働き方の選択肢を広げることで、ライフスタイルに応じた自己啓発・育児・介護などの両立や、業務に応じた働く場所の選択などを通した生産性向上を目指します。また一方で、オフィスをコミュニケーションのハブとすべく、オフィスの改革を行っています。
当社は「勤労者の団結する権利」を尊重し、豊田通商とその労働組合で締結する「基本労働協約」において、団体交渉権、争議権の保有を認めることを定めています。「豊田通商労働組合」には、2026年3月末時点で豊田通商単体社員2,193名(61%)が加入しています。原則として、管理職を除く全員が労働組合に加入することが定められています。
労働組合代表と会社代表で年6回開催する「労使協議会」では、社員の意見を代表して、基本給および一時金に関する交渉や、さまざまな施策を導入するなどより良い処遇・職場環境づくりに向けた話し合いを行っています。2026年度は、組合が実施している組織診断アンケート結果を踏まえ、社員がいきいきと働ける環境づくりや、キャリア支援施策について、労使で対話を重ねていきます。
また、労使で設置した「働き方改革検討委員会」では、男性の育休取得推奨に向けた意見交換や、グローバルな舞台で活躍する人財の、安心してメリハリある働き方に向けた制度、施策の検討、長時間労働の削減について、労使協働で継続して取り組んでいます。
「月イチ有給取得」を継続して呼び掛けているほか、在社年数に応じる5回以上の連続休暇取得者に対し一定の補助を支給する「リフレッシュ休暇補助」の運用も実施しています。有意義な休暇を過ごして、心身ともに休まる時間を設けられるように支援していきます。また豊田通商では労働組合への協力・支援として「クリスマス交流会」の開催費用の補助を行っています。