豊田通商グループでは、大気汚染防止法、水質汚濁防止法など関連法規を順守し、汚染物質の排出抑制を図り、自然環境の維持・保全に積極的に取り組みます。
定期的に法令・基準値を確認のうえ、環境関連法規、条例の基準値の80%以内を目安に当社グループ内で独自目標を毎年設定して日常管理を実施し、内部監査により順守状況を確認しています。なお、2025年度中の環境関連の罰金・処罰、法令や規制に対する違反および不適合な事例はなく、それらに伴うコストも発生していません。
化学物質の安全な取り扱いは、化学品事業を支える重要な基盤です。人々の安全と健康を守り、水・土壌・大気や動植物の生態系といった地球環境を守ることを目的に、化学物質関連情報の集中管理を進め、当社が取り扱う化学品について関連法令・規制に適切に対応する管理体制を整えています。
汚染防止を含めたサステナビリティに関する全社方針や目標の策定、それらを実践するための体制を構築しています。管理状況については特定貿易管理委員会※に報告し、重大な事項については、必要に応じて取締役会に報告する仕組みで運用しています。
また、化学物質管理に関する高いノウハウを持つ外部コンサルティング会社等を起用し、管理体制に関する総合的助言や商品ごとの適用法令といった個別相談等、あらゆる面でサポートを受けています。
緊急事態発生時は営業主管部とコーポレート部門が連携し、対応を協議します。当社グループの緊急事態発生時の連絡ルール「Bad News First & Fast」の仕組みに沿って社内外への報告を行うと共に、事故の状況によって適切に対応します。
化学品事業においては、全ての化学物質について化学成分や規格性能に基づいて該当法令を確認の上、含有されている化学物質のCAS登録番号、含有率をSDSごとにリスト化し、化学物質管理システムで一元管理しています。成分単位での登録を行うことで、成分に起因する関連法規にも国ごとに対応しています。また、各種関連団体に加盟して化学物質規制に関する最新情報を入手するとともに、サプライチェーン上の関係者に対して化学物質の危険有害性情報を適切に伝達するため、商品ごとにSDS(Safety Data Sheet)を交付することにより関係先への的確な情報提供に努めています。
化学物質審査規制法(化審法)、労働安全衛生法(安衛法)、化学物質排出把握管理促進法(化管法)、毒物及び劇物取締法(毒劇法)、消防法、高圧ガス保安法等、多岐にわたる環境マネジメントシステム等に関する特定法令を遵守しています。
例えば、化審法の数量年度報告、新規化学物質の登録、少量新規、安衛法の少量新規など、各種法律に従い正しく報告・登録を行っています。
地域・国別で対応している主要法令は下記の通りです。
| 地域・国 | 法令 |
|---|---|
| 日本 | 化審法、安衛法 |
| 米国 | TSCA、HCS(OSHA) |
| EU諸国 | REACH、CLP |
| 中国 | 新化学物質環境管理弁法、危険化学品安全管理条例 |
| 韓国 | 化評法(K-REACH)、産業安全保健法 |
| 台湾 | 毒性及び懸念化学物質管理法、職業安全衛生法 |
| ASEAN諸国 | 各国整備・運用中 |
各種法令や、業界、顧客の要求を順守するために、化学物質管理の専門人材を採用し、当社製品や原料が含有する有害性物質を把握し、化学物質による環境リスクが懸念される場合には使用・排出を自主的に削減、段階的に廃止し、代替品に変更するなど、当社の製品に起因する環境への影響を低減できるよう取り組んでいます。なお、有害性物質については意図的に添加することを禁じております。
化学品事業においては、役職員を対象に、化学物質管理・環境法令に関するe-learningや、受講者のレベルに応じた階層別の研修を定期的に実施しています。
特に、海外駐在者には各国の主要法令や対応事項に関する研修を通じた教育を行い、各国の法令についての理解を向上させる取り組みを行っています。
豊田通商グループでは、PCB含有機器の保有(保管中・使用中)そのものを大きな環境リスクと捉え、2015年から統合処理を推進してきました。2022年度より、保有台数の内100%が処理完了しています。

当社グループの産業廃棄物中間処理を営む豊通ケミカルエンジニアリングでは、環境問題や社会の意識変化に対応するため事業活動に伴う環境負荷低減を図ることを目的とした「環境保全協定」を半田市と締結しています。
法令で定める基準以上の厳しい自社基準・協定基準を定め、地球温暖化対策や廃棄物対策等を実施し、環境に配慮した事業活動を行っています。
具体的な数値目標のひとつとして、大気汚染物質の指定物質であるダイオキシン類について、焼却設備での規制値、協定値1.0以下(ng-TEQ/m3)に対して、0.8以下(ng-TEQ/m3)を基準値として定め、環境報告書で開示しています。最新のデータ(2025年度)は、最大値0.058、最小値0.00089であり、基準値(上限)を大幅に下回る値を維持しています。
このように法令や条例よりも厳しい基準を常に設けて環境に配慮するという目標にコミットすることで、ひとにやさしく、快適な環境で安心して暮らせるまちづくりに貢献しています。