豊田通商グループは、環境方針に基づき、廃棄物の有効活用と資源保護関連ビジネスを積極的に推進することで、省資源化の実現に寄与します。
限りある資源の有効活用を目指し、廃車や市中・工場内で発生するスクラップから再生可能な資源を回収・加工するなどの循環型ビジネスの構築や、都市鉱山からの資源確保や中古車・中古部品のリユースなどの廃棄物を「資源化」による、循環型社会の形成に貢献します。
また、自社から排出される廃棄物については、埋め立て処理ではなくリサイクルを行っている処分業者の選定を推奨するなど、再資源化に配慮して処理しています。
当社は1998年から日本貿易会の「2025年度再資源化率83%以上」という目標に向け、再資源化の推進および廃棄物そのものの発生抑制(リデュース)に取り組んできました。2025年度の実績は81.48%となり、目標値には届きませんでした。これは、オフィス内での徹底した減量化により廃棄物総量が大幅に減少した一方で、現在の技術では再資源化できない固定的廃棄物の量が残ったため、相対的に比率が低下したことが主因です。率としては未達となったものの、環境負荷の根源である「廃棄物排出総量の大幅な削減」という本質的な成果を達成できました。今後はリサイクル困難な廃棄物の代替や分別回収のさらなる徹底を進め、質の高い循環型社会の構築に貢献していきます。
豊田通商では、東京本社・名古屋本社で排出される事業系一般廃棄物の排出量削減に取組んでおります。事業所から排出される紙の使用量削減や社員食堂から排出される生ごみのコンポスト化、ペットボトルのリサイクルなど実施し、2025年度は前年比1%削減(0.6トン削減)の目標に対して、2.1%(1.3トン)の削減となりました。
また、紙は業務上の主要原材料と位置づけ、大型モニター、パソコン、タブレット端末利用によるペーパーレス会議を推奨、電子捺印システム導入やFAX電子受信化などを推進することにより、紙使用量の削減に取り組んでいます。2025年度実績は2019年度(活動開始年)比71.4%削減を達成しました。
国内2か所で事業化しているバイオマス発電では、燃焼した木材チップから排出されるばいじん・燃え殻の成分分析を行い、中間処理業者と協業のもと路盤材などへの再資源化に取り組んでおります。
また、循環型社会形成の取り組みの一環として、ISO14001の枠組みの中で資源効率を把握し、改善の進捗管理を実施しています。具体的には、廃棄物の監視と測定を行い、拠点ごとの廃棄物排出量・種類・発生源等を特定したうえで、廃棄物削減のための施策を実施しています。
豊田通商の連結子会社であるTBユニファッション株式会社は、使用済みの企業ユニフォームを回収し、再び原料の段階まで戻し、自動車内装材に再製品化するリサイクル事業を実施しています。循環型社会への対応として企業のCSR向上(産廃の適正処理)、社名入りユニフォームの流出悪用防止、CO2排出量削減および省資源化に貢献します。尚、2010年7月23日付で環境省広域認定※第188号を取得しています。
豊田通商の繊維事業においては、仕入先・顧客と共に、バリューチェーンを通じたGHG(CO2)排出量の削減に向け、具体的な取組みを推進しています。衣料品の原材料調達から製品化までのサプライチェーンにおいては、独自のリサイクル原材料販売を実施しており、LCA(ライフサイクルアセスメント)を活用し、CO2排出量の削減効果を定量的に評価しています。また、ユニフォームだけではなく、一般衣料品のリサイクル事業も開発しており、原材料から製造、輸送、使用、廃棄あるいは再使用されるまでの衣料品ライフサイクルの全段階において、LCA手法を活用した環境影響調査を実施するプログラムに取組み、資源の削減とCO2排出量の削減を実現しています。
衣料品は、原材料調達から製造、使用、廃棄までのプロセスにおいて、エネルギー、水、農薬を多く使用しており、省資源・省エネルギーや資源の有効利用を考慮した生産プロセスは非常に重要な要素であり、このアセスメントに重要な意味があります。製品の企画、開発段階からLCAを活用し、最適な素材開発や加工方法、使用済み衣料の回収・リサイクルといった多角的な環境負荷削減のソリューション開発を推進してまいります。
豊田通商グループはモノづくりに関わる商社として、地球環境に配慮しながら、資源の確保や安定的な供給を支えていくことが大切な使命であると考え、事業として廃棄物を資源化することで、モノづくりを支え、循環型社会に貢献しています。
飲料ボトル用リサイクルペットの製造会社である豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社では、これまで海外輸出に向けられていた廃棄ペットボトルを国内での水平リサイクルへ転換し、サプライチェーンの廃棄物削減を実現し、サーキュラーエコノミーに貢献しています。工場では、年間約4万トンの飲料ボトル用リサイクルペット樹脂の生産量力があります。
豊通ペットリサイクルシステムズと豊田通商は、未来の子供たちへより良い地球環境を届けるために、ペットボトルの水平リサイクルを推進することによって、消費者の利便性に貢献するとともに、サーキュラーエコノミーの実現を目指します。
豊田通商では、自動車社会からの産業廃棄物の削減を重要なテーマとして取り組んでおり他社との協業や、研究開発を推進しております。
使用済自動車は、エアバッグ類やフロン類、ドア・エンジンなどの部品を取り外した後、破砕(シュレッディング)し、有用金属が素材として回収されていますが、破砕工程で発生するASR(自動車破砕残さ)※の処理方法は、一般的にサーマルリカバリー(燃料としての活用)が中心となっています。
豊田通商も含めトヨタグループが出資する自動車リサイクル事業を担う豊田メタル(株)では、このASRを独自の選別工程で徹底的に選別し、金属類、樹脂類を回収することによるマテリアルリサイクル(素材としてのリサイクル)を追求しています。さらに、マテリアルリサイクルが難しい樹脂やウレタン、ゴム、繊維類などは鉄鋼メーカーとの協業により電炉原燃料として再資源化する技術・スキームを構築し、使用済自動車の100%近いリサイクルの達成に成功しました。
'豊田メタル(株)では、使用済自動車の破砕などを主な事業としておりますが、これにとどまらず、自動車メーカーと連携し自動車の解体・リサイクル技術の研究・開発を行うとともに、その知見を活かし、リサイクルしやすい車づくり(易解体設計)に向けた提案も行っています。
プラニック株式会社は、豊田通商と小島産業株式会社(小島プレス工業株式会社のグループ会社)が出資する国内最大級(※1)の再生プラスチック製造事業会社です。
従来、ASR由来を含む回収されたプラスチックは、材質ごとの選別が困難であるため、高品質が求められるCar to Carリサイクル(※2)を行うことは難しく、主に焼却処分(熱回収) されてきました。こうした状況の中、プラニックでは、欧州で実用化された高度比重選別技術・設備を日本国内で初めて導入し、高品質な再生プラスチックの製造とCar to Carリサイクルが可能となり、それが同社の大きな強みとなっています。
その「国内最大規模・高純度プラスチック選別によるCar to Car水平リサイクル」が、先進導入・積極実践部門における気候変動の緩和分野において顕著な功績をあげたことが評価され「令和7年度 気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞しました。気候変動アクション環境大臣表彰は、環境省が「気候変動の緩和(温室効果ガスの排出抑制対策)」、及び「気候変動への適応(気候変動の影響による被害の回避・軽減対策)」に関し、顕著な功績を残した個人・団体を表彰する制度です。